秋田県警察本部長 強化事項はクマと詐欺 「緊張感を持って対応を」

全県警察署長会議が開かれ、県警察本部の山本哲也本部長がクマ出没時の的確な対応や詐欺被害の防止対策を強化事項にあげました。

会議には県内に14ある警察署の署長など約70人が出席しました。

山本哲也本部長は、訓示で、先月、鹿角市の山林で行方不明者の捜索にあたっていた警察官2人がクマに襲われけがをした被害に触れ、クマ出没時の的確な対応を強化事項の一つに挙げました。

県警察本部 山本哲也 本部長

「現在クマの襲撃に対し、より防御性能が高い装備資機材の導入等に向け、急ピッチで調整を進めているところですが、クマの出没等に接した場合にはこれまでと同様の対応を緊張感をもって徹底することが重要です」

また、SNS型投資詐欺やロマンス詐欺の被害防止対策も強化事項に挙げました。

県警察本部によりますと、県内では今年、SNS型投資詐欺やロマンス詐欺が急増し、架空料金請求詐欺などと合わせて被害額は5月末までで3億円を超えています。

山本 本部長は、金融機関やコンビニエンスストアと連携した水際対策のほか、犯行に使われた口座を凍結するなど犯行ツールの無力化にも取り組むよう指示しました。

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