国内最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠」を平和学習の場に 高校生などが広島県に提案

国内最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠」を平和学習の場として活用する方策を、高校生などが広島県に提案しました。

■広島叡智学園高校3年 黒瀬陽音さん

「被服支廠を多くの人が訪れる平和学習施設にすることで人と人をつなぐ場にします」

「旧陸軍被服支廠」を「平和学習施設」として活用するアイデアを考えたのは、県立広島叡智学園の高校生など3人です。

G7広島サミットをきっかけに、各国に若者を派遣する県の取り組みに参加し、訪れた博物館の展示などを参考に発案しました。

提案では建物内部の3Dモデルを制作。実物大の原子爆弾など触れることができる展示を盛り込みました。

■広島叡智学園高校2年 望月帆奈さん

「若者や新しい世代に対していい変化をもたらすことができる施設を考えようと思って、このプロジェクトをはじめました」

■舟入高校卒業生 小田珠々乃さん

「多くの人が訪れて価値がいきるような場所になってほしい」

「旧陸軍被服支廠」をめぐっては国、県、広島市でつくる研究会が活用策を検討しています。県はきょう(7日)の提案を今後の議論の参考にしたい考えです。

(2024年6月7日放送)

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