横浜市教委、前小学校校長を懲戒免職に 補助金など109万円不適切処理 領収書の日付を改ざん

横浜市教育委員会

 横浜市教育委員会は7日、市立下郷小学校(戸塚区)の補助金や委託金など総額109万円余りを不適切に処理したとして、前校長の男性(59)を懲戒免職処分とし、発表した。ずさんな管理状況が発覚するのを防ぐため、領収書の日付を改ざんするなどしていたという。市教委は県警に告訴する準備を進めている。

 市教委によると、前校長は2020年4月に着任し、21年度に副校長の担当だった経理事務を自身で担う形に変更。市から年度ごとに20万円交付される「幼保小連携推進地区事業補助金」がほぼ未使用だったにもかかわらず、当該年度に使い切ったように見せかけるなどしていた。学校で管理している公金を私的な支払いに充てたり、交通費を二重計上して受け取ったりもしていたという。学校図書の助成金6万円は使途不明となっている。

 市は昨年10月の監査で事案の一部を把握し、今年3月に不適切処理の概要を公表した。その時点で前校長は現場を離れていた。

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