27名を選出していたドイツ代表、EURO2024直前で外れる1名はGKニューベルに決定か

EURO2024開幕を目前にして、ドイツ代表から無念の落選を強いられるのは、GKアレクサンダー・ニューベル(シュトゥットガルト)となりそうだ。『スカイ・ドイツ』や同国『ビルト』など複数のメディアが一斉に報じている。

現在、母国開催のEURO2024へ向けて調整を続けるドイツ代表。5月16日にはEURO2024へ向けたメンバーを発表していたが、ここで招集された選手は27名。大会における登録上限数は26名のため、最終的には1名の選手が外れることは決定事項だった。

そして、今回の報道によると、その1名はニューベルに決まったという。EUROやFIFAワールドカップなどの主要大会においては、ほとんどのチームがGKを3名体制にして臨んでいるが、今回ユリアン・ナーゲルスマン監督は4名のGKを選出。マヌエル・ノイアー(バイエルン)、マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ/スペイン)、オリヴァー・バウマン(ホッフェンハイム)、そしてニューベルの4名が、本大会に向けて互いに切磋琢磨しながら凌ぎを削ってきた。

元々、ナーゲルスマン監督は「4枚のGKがいるチームでEURO2024本大会に臨みたい」と話していたものの、大会開幕まで残り1週間となったなか、自身の考えを変えたようだ。既にナーゲルスマン監督は自身の決断をニューベルに伝えたという。ニューベル自身も“予感”はあったとのことだが、考えが変わる可能性を信じ、最後まで調整を続けていたようだ。

現在27歳のニューベルはパーダーボルンのアカデミー育ちで、2015年夏にシャルケへ完全移籍。加入後の数シーズンはドイツ人GKラルフ・フェールマンがゴールマウスを守っていたものの、2018-19シーズン途中から正守護神の座を確保。2020年夏にはバイエルンへ完全移籍したが、クラブにはノイアーという絶対的守護神が君臨していたこともあり、2021-22シーズンからの2年間はモナコへレンタル移籍。今季からはシュトゥットガルトへレンタル移籍に出ており、負傷の影響で欠場した4試合を除く公式戦34試合でゴールマウスを守るなど、シュトゥットガルトのチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献した。

そんなニューベルは各年代別のドイツ代表に名を連ねたことこそあれど、A代表とは無縁のキャリアを過ごしてきた。だが、今回シュトゥットガルトでの活躍が評価され、母国開催のEURO2024を前にドイツ代表に初招集。ただし、今月3日に行われたウクライナ代表との国際親善試合(△0-0)ではノイアーがゴールマウスを守っており、ニューベルに出場機会は訪れず。A代表デビューはお預けとなっていた。

この後、ドイツ代表は現地時間7日、EURO2024前最後の実戦の場として、ギリシャ代表との国際親善試合を控えている。本大会ではグループAに入っており、14日に第1節でスコットランド代表と、19日に第2節でハンガリー代表と、23日に第3節でスイス代表と対戦予定だ。

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