間近に迫るパリ五輪。母国開催となる大会に臨むU-23フランス代表は先日ラカゼット、マテタの両ストライカーをオーバーエイジ(OA)枠候補として選出した。
ただエムバペの参加可否など、依然としてそのメンバーには変更の余地がある。そこで今回は、そんな五輪フランス代表に招集するべきかもしれない5人のOA選手たちをまとめてみた。
ジャン=クレール・トディボ(ニース)
トゥールーズでは18歳でトップチームデビューを果たしたDF、トディボ。
その後すぐにバルセロナへ引き抜かれたが、ほとんどプレーできず、シャルケやベンフィカへのローンも失敗に終わった。
2021年の冬にはローンでニースへ加入し、母国復帰。ここでようやく主力としてプレーするようになり、完全移籍を経てこれまで3シーズンにわたって守備の柱として活躍している。
昨年にはフランスA代表デビューも飾ったが、今回のユーロメンバーには選出されなかった。
モハメド・シマカン(RBライプツィヒ)
RBライプツィヒのDF、シマカン。ユース時代はマルセイユなどでプレーし、その後はストラスブールで育成された選手である。
19歳でトップチームデビューを飾った後、リーグアンでは2シーズンを過ごした。2021年にライプツィヒへ加入。ドイツではこれまで主にセンターバックとして活躍する一方、右サイドバックとしても攻撃力を発揮するという器用さを見せてきた。
フランスA代表への招集歴は未だないが、現在ビッグクラブへのステップアップも噂されており、将来的にはフランスの重要な戦力になり得る存在である。
マッテオ・ゲンドゥージ(ラツィオ)
今季はマルセイユからローンでラツィオへ加入したゲンドゥージ。セリエAでは33試合に出場した。
元々は長らくPSGのユースでプレーしていたMFであり、ロリアンを経て、2018年にアーセナルへ加入。10代ながら出場機会を得て注目を集めた。
一方でトラブルも多く、2020年にはローンでヘルタ・ベルリンへ放出され、以降アーセナルでプレーすることはなかった。
フランスA代表ではこれまで8試合に出場。今年3月にはW杯以来となる久々の出場を果たしたが、今回のユーロメンバーからは外れている。
バンジャマン・ブリジョー(レンヌ)
レンヌのMF、ブリジョー。若手時代はRCランスでプレーし、主にリーグドゥで活躍。2017年にレンヌへ引き抜かれた。
初年度からリーグで10ゴールを挙げるなど主力としてプレーしてきたが、とりわけ近年は好調を維持。今季もリーグアンでは9ゴール6アシストをマークしている。
国内での実績は申し分ない一方、フランスA代表では未だ招集歴がなく、世代別代表においてもこれまで2試合に出場したのみとなっている。
アラン・サン=マクシマン(アル・アハリ)
今季からはサウジアラビアのアル・アハリでプレーしているサン=マクシマン。
高いIQを誇る天才型の選手だが、若手時代は母国で苦戦し、一度はドイツへ渡るもやはり難しい時間を過ごした。
その後バスティアを経てニースでブレイク。2019年にニューカッスルへと加入し、トリッキーなドリブラーとしてプレミアリーグを荒らした。
フランスA代表では未だプレー経験がないがサウジアラビアに移籍して以降も数字を残しており、引き続き注目の選手である。