トヨタに衝撃! ル・マンを前にマイク・コンウェイが骨折。小林可夢偉組7号車に元僚友のロペス合流へ

 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は6月7日、7号車トヨタGR010ハイブリッドのドライバーであるマイク・コンウェイが負傷したため、彼がル・マン24時間レースを欠場することになったと発表した。

 コンウェイは、トヨタからWEC世界耐久選手権のトップカテゴリーであるハイパーカークラスに参戦し、6月12~16日にフランスで開催されるシリーズ第4戦『ル・マン24時間』にも、チーム代表を兼務する小林可夢偉と今季2024年よりレギュラードライバーとしてTGRに加わったニック・デ・フリースとともに7号車トヨタで出場する予定だった。

 しかし40歳のコンウェイは、ル・マンの公開車検の前日にあたる6日(木)、サイクリング中の事故により肋骨と鎖骨を骨折。TGRのアナウンスによると、幸い命に関わる「深刻な怪我ではない」が、この怪我によってル・マンでチームメイトである可夢偉、デ・フリースとともに24時間レースを戦うことは断念さざるを得なくなってしまった。

 トヨタチームはこの発表とあわせて、コンウェイの親友で元チームメイトであるホセ-マリア・ロペスが、彼の代役を務めることを明らかにした。

 2017年から昨季2023年まで間、トヨタ7号車のステアリングを握っていたロペスは、可夢偉とコンウェイともにWECのワールドチャンピオンに2度輝き、2021年には彼らと一緒にル・マンで総合優勝の栄冠を掴んだ。今シーズンはLMGT3クラスに戦いの場を移し、アコーディスASPチームが走らせる87号車レクサスRC F GT3で木村武史、エステバン・マッソンとチームを組んでいた。

 代役としてTGRに復帰するロペスは、6月9日(日)にサルト・サーキットで実施される公式テストから、ふたたびハイパーカーのコクピットに戻ることになる。

 TGRは声明において「彼をLMGT3のコミットメントから解放してくれたアコーディスASPに心から感謝の意を表します」とコメント。

 また、チームのメディカルスタッフの監督の下で早期のWEC復帰を目指すことになるコンウェイについては、「このような状況を心から残念に思っており、彼の完全復帰までの道のりを親身にサポートしていきます。チームメンバー一同、2014年からチームファミリーの一員であるマイクが、一日も早くコクピットに戻ってくることを心待ちにしています」と続けている。

サイクリング中の事故で肋骨と鎖骨を骨折したため、第92回ル・マン24時間レースを欠場することとなったマイク・コンウェイ
6月15~16日に決勝が行われる2024年のル・マン24時間レースでは小林可夢偉(左)、ホセ-マリア・ロペス(中央)、ニック・デ・フリース(右)の3名が7号車トヨタGR010ハイブリッドをドライブすることとなる
TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッド

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