ウクライナとモルドバ、EU加盟交渉開始の準備整う=欧州委

[ブリュッセル/キーウ 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は7日、旧ソ連構成国のウクライナとモルドバのEU加盟について、両国は正式に交渉を開始するために必要な条件を全て満たしているとの判断を示した。ウクライナのシュミハリ首相は、今月にも交渉が開始できることを期待していると述べた。

欧州委の報道官は「交渉の枠組みを承認するのは加盟国で、決定権は加盟国が握っている」とした上で「この段階が完了すれば、EU議長国が政府間会合を招集し、交渉の開始を正式に宣言する権限を持つ」と言及した。

欧州委としての評価は、専門家による作業グループでの議論を経て、来週、EU加盟国の大使らが議論する。EU加盟27カ国は交渉の枠組みを承認して、交渉開始に全会一致で合意する必要がある。

6月末までEU議長国を務めるベルギーは、全会一致で承認されれば、6月25日にルクセンブルクでウクライナとモルドバとの政府間会合を開く段取りだ。

ベルギーと欧州委は6月中に合意を得たいと考えている。7月から半年間、ハンガリーがEU議長国となり、25年まで全体のプロセスを保留するとみられているためだ。

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