新型コロナ感染、沖縄で8週連続増 定点当たり19.74人、前週比の1.4倍 救急医療に影響も【5月27~6月2日】

 沖縄県は7日、新型コロナウイルス感染者数の定点把握状況を発表した。5月27日~6月2日の1週間に県内53定点医療機関から報告された患者数は1046人で、前週と比べ約1.4倍に増えた。1定点当たりは19.74人。8週連続の増加となり、県は手洗い、せきエチケット、換気などの感染対策を呼びかけている。

 年齢別で最も多いのは60歳以上の38.2%。高齢者施設で集団感染が発生し、面会を制限する事例が報告されている。14歳以下の小児患者も前週から約1.8倍に急増。救急医療現場は逼迫(ひっぱく)しつつある。

 保健所別では南部が29.0人で最も多く、次いで中部18.53人、那覇市18.17人などとなった。

 県感染症対策課は「体調不良時は仕事や学校を休むことが大切だ。救急医療をつぶさないためにも、まずはかかりつけ医に相談してほしい」と強調。「高齢者と会う際は症状がなくてもマスク着用に協力してほしい」と呼びかけた。

 発熱コールセンターは24時間対応している。電話098(866)2129。(社会部・下里潤)

(資料写真)新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

© 株式会社沖縄タイムス社