駅前通りと一体活用案 福島駅東口再開発、市道移管へ協議着手

 JR福島駅東口の再開発事業を巡り、福島市と福島駅東口地区市街地再開発組合は、整備を目指すコンベンションホールと、北側に隣接する県道(通称・駅前通り)について、一体的な空間づくりを進める。市は7日、駅前通りを市道に移管するため、県との協議に着手したことを明らかにした。

 市と再開発組合が示した見直し案は、建物1階に建設予定のホールと駅前通りに面した大屋根広場とをつないで街との一体感を生み出す構想が柱。駅前通りの市道への移管により一体的な活用を実現したい考え。駅前通りで開催される各種イベントの自由度も高まるとしている。木幡浩市長は「再開発事業の実効性を高めるためにも県に働きかけていきたい」と述べた。

 設計専門家選定へ

 また市は、公共エリアの整備に向けて、基本設計への助言などを行う専門的な知見を持った「アドバイザー」を選定する。関連費用など1980万円の本年度一般会計補正予算案を開会中の市議会6月議会に、14日にも追加提出する。

 木幡市長は「補正予算案が可決されれば基本設計に着手できる」とした上で「市民との対話に努めて理解を深めていく」と述べた。

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