【バレーボール】早慶戦直前!特別企画 女子リベロ対談 石田莉子×山﨑葵

今回お届けするのは早慶女子リベロ対談!初対面でありながら大盛り上がりとなった今対談。春季リーグ戦の振り返りや早慶戦への意気込みはもちろん、出身高校に関するお話やお互いのリベロならではの悩みなど、ここでしか聞くことができない話題がたくさん詰まっています!

はじめに

――自己紹介をお願いします!オフの日の過ごし方も教えてください

石田:慶應義塾大学商学部4年の石田莉子です。部では副将を務めています。4年生なので平日学校に行くこともほとんどなく、普段はアルバイトをするか、サウナに行くか、友達とご飯に行くかしています。アルバイトは飲食店と、部活がない時間帯に入れる早朝バイトをしています!

山﨑:早稲田大学社会科学部3年の山﨑葵です。休日はアルバイトをしたり、遊びに行ったり、家で映画を見たりしています。アニメを見ることが好きで、最近は劇場版コナンの最新作を見ました!

――バレーはいつから始められたのですか

石田:小学2年生からです。小学校の頃は学校のチームに入っていて、後半から中学にかけては学校のチームと外のチームにも行っていました。高校に入ってからは学校の部活動でバレーをしています。

山﨑:小学3年生からです。小学校の時はクラブでやっていて、中学からはずっと部活動でやっています。

練習と休息のメリハリを大切にする石田

――最近チームメートとプライベートで何かされましたか

石田:練習後にご飯に行くことはよくあります!来週の日曜日(6月2日)の野球の早慶戦に練習後間に合ったら同期と行く予定です!今年の2月までチーム全員で7人しかいなくて、3、4年生だけで1年間やってきたのでとても仲が良いです。今新入生がたくさん入ってきてチームも17人になったんですけれど、1年生とはまだプライベートの話をするまで知りきれていないです。3年生はほぼ同期のような感覚なので、そこで急にチームの人数が倍くらいになって、自分たちだけでやってきたことを後輩にやってもらうことが増えて、指示を出さなければいけないという半面自分たちでやった方がうまく回るということもあって、そこの手の引き方が難しいなと思います。入ってきたばかりだと分からないこともたくさんあって、熱意の差や練習での温度差が出てきてしまうので、どうすれば同じ感覚で戦ってもらえるのかをよく考えています。

山﨑:春リーグが始まってからは忙しくてあまり時間を作れていなかったんですけれど、春リーグ前は春休みだったので結構行っていました!春リーグ前は1、2、3年生全員で焼肉に行きました!学年を超えた繋がりは結構深いです。後輩とはアルバイトも一緒にしているので、自然と一緒にいる時間が長くなって仲が良くなったと思っています。それが原因で、友達みたいで先輩感がない、3年生だからもっと先輩らしくしてと4年生に怒られることもあります(笑)。

――この際お互いに聞いてみたいことはありますか

石田:どうして就実高校に入ったんですか?

山﨑:自分の代に双子がいたんですけれど。その2人と小学生の時に一緒のクラブで練習していて、2人は中学校から就実にいて、夏休みに2人が帰省してきた時に一緒に就実でやらない?と誘ってもらって、体験に行ってみて、就実でやると決めました。

石田:それは受験して入ったんですか?

山﨑:受験…というか、面接で入りました!全然筆記の試験を受けていないです(笑)。逆に、一般受験で慶應に入ったんですか?

石田:高校から慶應(慶應湘南藤沢)だったので私も筆記試験で大学に入った訳ではないです。最後に行く学部を決める時に試験があって、もともと商学部に行きたかったんですけれど、商学部って人気ないんですよ(笑)。

山﨑:え!そうなんですか!

石田:はい、内部進学生からは特にあまり人気がないみたいで。でも私からしたら商学部に行きたかったし、そこまで勉強したくなかったので、ラッキーでした(笑)。就実で春高まで行って、早稲田を選んだのはどうしてですか?

山﨑:自分で行く大学を決められなかった時に顧問の先生に勧めてもらって、早稲田行けるなら行きたいなと思ったからです。大学も小論文と面接で入りました!

石田:そうなんですね!もう一つ聞きたいことがあって。入部したらすぐ早慶戦というものがあるよって先輩から教えられるじゃないですか。スタッフ陣や広報も伝統的な一戦だからすごく準備をして。慶應は4部で、早稲田さんは格上なので、早稲田さんとできるという感じで気持ちも上がっていくんですけれど、早稲田さんにとって早慶戦はどのようなもの何ですか?

山﨑:何だろう…でも、早慶戦は特別ですね。普段のリーグ戦もそうですが、早慶戦はよりチーム全員で戦おうという感じになります。早慶戦に向けてという感じで練習を頑張ります!

石田:いやいや、手を抜いてもらって大丈夫です(笑)。

山﨑:(笑)。もう一つ、上級生になったら後輩に指摘や指示をしないといけない立場になるじゃないですか。自分は人に言うのが苦手何ですけれど、結構ズバズバ言うタイプですか?どういう風に伝えたら良いのかなと思っていて。

石田:チームの中だと練習中に声を出しているので、例えば給水と練習の合間が緩かった時に「ここ早くしよう!」とかは割と全体に言っている方かもしれないです。副将だと練習終わりのミーティングで話すタイミングがあるので言えるというのもあるかもしれないです。今日をまとめた時にここが足りなかったなどと言う立場だからこそ伝えることができるんですけれど、そうじゃなかったらなかなか難しいですよね。

山﨑:そうなんです。(先輩には)もっと言っていいよと言われます。でもどうしたら良いのかわからなくて(笑)。思ったこととか指摘をどんどん言ってと言われるんですけれど、ああ、ってなってしまいます(笑)。

石田:なるほど(笑)。でも、4年生の言ってほしいという気持ちもすごく分かります。4年生からしたら、後輩がその下の後輩に言ってくれるのはありがたいと思います。思っていることがあるけれど言えないということですか?

山﨑:自分が思っていることとみんなが思っていることが違うのではないかって不安になってしまうんですよね。

石田:それはすごく分かります!

山﨑:そうしたらやっぱりそこを吹っ切って言うしかないということですか?

石田:そうですね。後輩からどう思われるかなとか思うのはすごく分かります。練習の雰囲気に乗って叫んで言ったら良いんじゃないですか?

山﨑:ああ、確かに。

石田:同期は何人いるんですか?

山﨑:(自分を含めて)5人います!3人がプレーヤーで、2人がマネジャーとアナリストです。

石田:じゃあ、3人の中で言える子がいて分担できているならそれで良いんじゃないかって思いますね。分からないですけれど(笑)。

山﨑:ありがとうございます!あとは…試合中リベロって何を考えていますか?プレッシャーがすごいというか。ミスをしたら自分では取り返せないじゃないですか。メンタルの保ち方が気になります。

石田:本当に分かります!他のプレーヤーはプレーの1個にレシーブがあるけれど、自分たちはレシーブしかないから、プレッシャーを感じるのは本当に私もそうです。レセプション(サーブレシーブ)が本当に上がらない日ってないですか?

山﨑:あります!日によってすごく変わってしまいます。

石田:そう!自分のレシーブが伸びない日に他のプレーヤーにAキャッチされてしまうと、自分がいる意味がないじゃんって(思ってしまいます)。そう思うともっと上がらなくなっていってしまうのは私も課題です。

山﨑:怖いですよね。

石田:うんうん。(山﨑さんは)バックレフトですか?

山﨑:はい、バックレフトです。

石田:私はバックセンターなんですよ。どちらかというと後ろを走り回る感じで、ディグで強いボールを上げられる子はいるので、走るのが得意なのでバックセンターにいて。試合中にたまに読みで正面でディグをすることはあるんですけれど、それよりはカバーに走ることが多いので、レセプションが上がらなくなってくると、自分の中で「やばい」と思ってしまいますね。そのような時はどうやって抜け出すんですか?

山﨑:抜け出せないです(笑)。

石田:いやでも、きっと周りから見たらそれちゃんと上がってますよ!

山﨑:いやいや(笑)。大変です。

石田:でも、リベロにしか分からないことってありますよね。

山﨑:はい。他にチームの中でリベロっていますか?

石田:いるんですけれど、4、5月に入ってきた子たちなので。

山﨑:そうなんですね。去年は自分がリベロで、他にレシーブ重視のプレーヤーの方がいたので、そこで大変さを共有できていたんですけれど、今はリベロが1枚しかいないので。1人だと結構しんどいですよね。

石田:難しいですよね。私が気になっているのは、試合中にブロックがとても開いていたとして、分かるくらい開いていたら目に入ってくるんですけれど、そこまで極端にブロックを気にすることができないというか。ブロックに飛んだ後に今(ブロックが)どうだったかとか聞かれても、自分も上げるのに必死だったからごめん!ってなってしまいます。

山﨑:本当に分かります!!

石田:ですよね、良かった!実力が足りていないからこうなっているのかと思っていました。

春季リーグ戦について

――春季リーグ戦を振り返っていかがですか

石田:目標を3部昇格にしていて、全員で3部昇格をするつもりで戦うことはできましたが、第2戦で負けてしまったことがきっかけで3部昇格は達成できませんでした。でも、昨年度のチームに岡澤紅芽さん(令6文卒=神奈川・洗足学園)という大エースがいて、その方が引退された当初はOBの方からも期待されず、勝てないチームだとも言われていました。でも、リーグ前には周りの方からも期待してもらえるようなチームになり、結果も4勝2敗で、目標には届きませんでしたが、成長を感じられたリーグ戦になったと思います。主力が3年生で、私たち4年と同じかそれ以上の気持ちをもってプレーで引っ張ってくれました。4年生もチームにどう貢献しようとすごく話し合いましたし、練習の統一感を出したり、よく話を聞いて上手くいっていないところを改善したり、プレーで引っ張るところと4年生としてチームをまとめるところをどちらも上手くできた春リーグだったと思います。早慶戦もより力を入れていきたいです。

山﨑:自分たちは1部昇格を目指して頑張っていたのですが、上手くいかず達成できませんでした。でも、春リーグ全体を見たら、試合を重ねるごとにどんどん成長していくのを感じることができたと思います。今までは、一つ落とされるところがあったらずっとそこを狙われ続けてしまうということが多くありましたが、試合の中で修正して対応していく力が少しはついたと思います。まだまだですが、そこは成長できたと思います。

――新チームが始まってからの初めてのリーグ戦でしたが、去年のチームとここが違うというところはありますか

石田:攻撃というところでも早いトスを目標にやってるというのと、ミドルを使いたいからというので、去年だったら本当に8割9割レフトでミドルに上がってもフェイントとかプッシュが多かったところを、Aクイックが使えるとか、セミ(=セミクイック)とかでミドルの攻撃もできるしライトも攻撃として入れるというところは去年とは違うかなと。もう1つはチームの雰囲気として去年とかは結構浮き沈みが激しくて最初良くてもどんどん追いつかれてくるともうそこから全然立ち直れないという感じでした。今年は負けてても食らいついていくという気持ちがすごい大きくて。実際リーグ戦でも本当に10点ぐらい開いてたところを追いついたという試合もあって、そこの終盤の粘りみたいなのは今年のチームならではなのかなと思います。逆に中盤が弱いというのはあるので、そこを詰めていければなと思います。

山﨑:去年のチームと比べてやっぱり攻撃の枚数が増えたかなと思います。強力な1年生も入ってきてくれたので、そこでやっぱり若菜さんだけじゃなくて、いろんな攻撃の幅が広がったかなと思います。

早慶戦について

――お互いのチームとのつながりは

石田:練習試合はさせていただきました。1、2月くらいにさせていただいて。慶應側からしたら本当に早稲田さんは目標より上というかかなり上の存在なので。本当によく言うのはいつか倒したいという気持ちは多分みんな持っていて、早慶戦は何十連敗みたいな感じですよね。30何年ぶりの優勝みたいなことを毎回言われるので、それを自分たちの代でできたらなというのはあるんですけど、憧れという方が強いですかね。プライベートの繋がりは…ないですよね(笑)

山﨑:(笑)

石田:早稲田さんはやっぱり強いところからきてる人たちが多いからこそ、その強いところだと強いところのつながりがあるじゃないですか。やっぱり春高(=全日本バレーボール高等学校選手権大会)出てたら春高出るようなチームで練習試合をしたりすることで、そこで出会ったりとかがあると思うんですけど、慶應は推薦とかもないですしそこを経験する選手たちもいないので、やっぱりなかなか最初から知り合いとかはいなくて。去年のレセプションで、私の同期の若菜ちゃんとか里和(南=商4・女子学院)ちゃんと喋ることはあるんですけど、そこから普通にオフの日に遊びに行くことにはならないので。

山﨑:(笑)

石田:えどうですか?(笑)

山﨑:そうですよね。プライベートはなしですよね。自分は慶應の同期の子とも話したことないです。ちょっと話したい。交流・・・

石田:話してください!(笑)

山﨑:はい(笑)

――昨年の早慶戦の対戦を振り返って、相手チームへの印象だったり結果に対してどんなことを思っていますか

石田:やっぱりずっと私たちは秋重若菜ちゃんをどうにかしないと打たれっぱなしだし上がらないからというのですごいマークはずっとしてるんですけど、その上を行かれるというか。飛んでてもなんか1人だけ高さ違うしパワー違うし、このレベルで2部は戦ってるんだというのはすごい思いました。勝ちたいという思いももちろんあるんですけど、本当にいいなって単純に思っちゃいます。こんなにバンバン打ってくれる人もいてみんなうまくて、高いレベルでできたらすごい楽しいだろうなとは早慶戦終わった後いつも思いますね。あとはサーブも重さが違うし。印象については、動じないなって思いました。なんか緊張とかしてんのかなっていう印象を受けました。

山﨑:慶應てそんなに身長高くないじゃないですか。でもつなぎがすごいってみんなで話してます。

石田:へぇ

山﨑:なんか粘ってくるよねって。若菜さんのスパイクとかあげたりもしてるじゃないですか。粘って粘って返してくるみたいな。嫌ですね。

石田:それは嬉しいですね。

山﨑:こっちからしたら最後粘り負けしそうで怖い。もう絶対渡したらだめだって。なんか慶應とやってる時ラリーが続くこと多くないですか。

石田:あぁ~

:ラリーが続いてもう落としたらだめだ落としたらだめだっていう気持ちが強くなります。

石田:そんなふうに思ってもらえてるとは思ってなかったので。

山﨑:粘りがすごいなって思います。

――自分のチームに関して昨年の早慶戦とはここが違うというところは

石田:違うところは、今年のチームの目標が早慶戦優勝と掲げているところです。だからこそリーグ戦の最終戦を勝ちにいってないわけではないんですけど、早稲田さんとやる前の一個の過程ぐらいに置いていて、自分たちの順位がほぼ決まったぐらいからもう早慶戦に向けてというところでみんなの思いは強いのかなと思います。プレー(面で違うところころ)に関しては(春季)リーグ戦と一緒かなと思います。

山﨑:自分たちもプレーは(春季)リーグ戦と同じ感じなんですけど、今リーグが終わって4年生の方3人いらっしゃるんですけど、若菜さんともう1人の4年生の方は今教育実習行っちゃってて。

石田:へぇ~

山﨑:それで早慶戦の前日ぐらいに帰ってくるのかな。

石田:えぇ!!

山﨑:去年は教育実習行かれる4年生の方がいなかったのでみんなで練習できてたんですけど、 今年は4年生3人のうち2人教育実習行っちゃってる中でやるので、それまでの練習をしっかり締めてやっていかないといけないなって思いますね。

――各チームのイチ推し選手とその理由を教えてください!ご自身でも!

石田:セッターの3年生の倉員未羽(=商3・慶應女子)がいるんですけど、彼女はとにかくトスワークがめっちゃいいっていうところとサーブもいいですし、あとずっと笑顔ですね。(コートの)前から安心させてくれるような選手なのでそこを推したいです。あとはミドルの同期なんですけど、富村美祐(=商4・都立国際)は大学からバレーボールを始めたんですけど、本当に1、2年生の時までは自分もどうやってコートに立つ競争まで持っていけるかなというぐらい、サーブももちろん入らなかったですしルールそこまで分からなかったです。でも今は全然コートに入ってても、ネットのダイレクトとかでこれ返せるかなみたいに時々不安になることはありますけど、本当に安心して一緒にプレーできますしクイックも打ってくれますし決定率も高いです。そういったところでは彼女のプレーを見てもらえたらなって。特に高校生とかもたくさん来てくれると思うんですけど、 そういう子たちに大学から始めてもとか、大学から始めてこれだけできたら今やってる子たちはもっとできるよというのを感じ取ってもらえたらなと思います。

山﨑:やっぱりイチ推しは若菜さんですね。若菜さんももちろんという感じなんですけど、 若菜さんの強烈なスパイクを見られるのは今年が最後なのでもう目に焼きつけて。

石田:あはは(笑)

山﨑:あと1年生の強力な攻撃陣が入ってきたので。川村彩乃(=社1・就実)とモサクまり(国1・クリスチャン•アカデミー•イン•ジャパン)の2人なんですけど、その2人のスパイクも強烈なので見てほしい。あとガッツポーズとかフレッシュな感じも 見ていただけたらいいなと思います。

――最後に早慶戦への意気込みをお願いします!

石田:私の最後の早慶戦になるので、早稲田さんと戦える機会も最後なのかなと思うので、なかなかレベルの高い人たちとバレーボールができるということは、この慶應に入ってなかったらできなかったことだと思うので、その場に立てるというのをまずはかみしめたいなと思います。あとは、私は小学校からずっとバレーをやってるんですけど(元々は)スパイカーで(大学)2年生からリベロを始めたので、リベロの集大成ではないですけど。私は自分にできることは走り回るのもそうですけどやっぱりこの声の枯れてる感じで後ろから誰よりも声を出して盛り上げることだと思うので、プレーだけじゃなくてそういうところも。すごい声援とか応援団とか楽器とかでコートに立ったら本当に声が聞こえなくなるんですけど、でもそれに負けないぐらい声を出してみんなで戦っていけたらなと思います。

山﨑:早慶戦は普段のリーグ戦とかだと味わえない空気感。応援の方とかもたくさん入ってくださって、ああいう緊張感がある会場でできるのは本当に貴重なことだと思うのでみんなで楽しんでできたらいいなと思います。

――昨年の早慶戦の対戦を振り返って

石田:秋重若菜ちゃん(スポ4=大阪・金蘭会)をどうにかしたいと思いマークはしていましたが、その上を行かれる感じでした。こんなに高いレベルでできたら楽しいだろうなと試合が終わった後思いました。

山﨑:慶大はそこまで身長が高くないけれどつなぎが上手なので、粘り負けしそうで怖いと思います。慶大との試合はラリーが続くことが多いので、落としたらだめだという気持ちが強くなります。

――自分のチームに関して昨年の早慶戦とはここが違うというところは

石田:チームの目標で早慶戦優勝を掲げているところです。リーグ戦で自分たちの順位がほぼ決まった時から早慶戦に向けて思いは強くなっていると思います。プレー(面で違うところ)は、攻撃でレフトに偏らずミドルとライトからの攻撃を使えるようになったところだと思います。

山﨑:自分たちも、昨年と比べて攻撃の枚数が増えたと思います。強力な1年生も入ってきてくれたので、若菜さんだけではなくて、いろいろな攻撃の幅が広がったと思います。

――各チームのイチ推し選手を教えてください

石田:3年生セッターの倉員未羽(商3=東京・慶應女子)はトスワークとサーブがすごく良いです。ずっと笑顔で(コートの)前から安心させてくれる選手なのでそこを推したいです。もう一人はミドルの同期の富村美祐(商4=東京・都立国際)です。大学からバレーボールを始めて、ルールも分かっていなかったくらいでしたが、今はコートに入っていても安心して一緒にプレーできます。彼女のプレーを見てもらい、大学から始めてもこれだけできるというのを感じてもらいたいです。

山﨑:イチオシは若菜さんです。若菜さんの強烈なスパイクを見られるのは今年が最後なので目に焼きつけてほしいです。1年生の強力な攻撃陣の川村彩乃(社1=岡山・就実)とモサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)のスパイクも強烈なので見てほしいです。フレッシュな感じも見てもらいたいと思います。

――最後に意気込みを!

石田:私にとって最後の早慶戦なので、その場に立てることをかみしめたいと思います。まだリベロの集大成ではないですが、私にできることは誰よりも声を出して盛り上げることだと思うので、プレーだけではなくそういうところも頑張りたいです。応援に負けないぐらい声を出してみんなで戦っていきたいです。

山﨑:早慶戦は普段のリーグ戦だと味わえない空気感で、応援の方もたくさん入ってくださって、あのような緊張感がある会場でできるのは本当に貴重なので、みんなで楽しんでできたらいいなと思います。

――ありがとうございました!

最後の早慶戦で「完全燃焼」を目指す

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