ジザイエ、ドローン映像を配信できる「Moviewby powered by JIZAIPAD」を開発

社会的な背景

2024年度、建設業界では時間外労働の上限規制が導入され、人材不足を解消するために労働環境の改善や業務の効率化が喫緊の課題だ。この課題解決と同時に建設現場における安全性をさらに高めるため、ドローンの活用が注目を浴びている。

施工管理や点検等の日常業務をはじめ、転落の危険がある高所や足場の悪い場所での業務を人の代わりにドローンで行うことが期待されている。しかし、高品質なドローン映像は容量が非常に大きいため、リアルタイムで高品質な映像を見るためには、現場のコントローラーで見る必要がある。

そこで、ジザイエ独自の映像伝送圧縮技術を活用し、ドローンにHDMIを挿すだけで、インターネットが繋がっていればどこからでもリアルタイムに高品質な映像を見ることができることを実現した。これにより、管理者の生産性と満足度を高める快適な遠隔就労が可能だ。

「Moviewby powered by JIZAIPAD」製品について

ジザイエと株式会社竹中工務店が共同で開発した。

ドローンの映像を高解像度・高フレームレートかつ低遅延に圧縮する独自の技術を活用し、リアルタイムにインターネットを通じてどこへでも伝送できるHDMI出力サービスで、初期設定不要のため現場で直ぐに利用が可能だ。また、HDMIを通じて接続する機器は小型かつ軽量のため、斜めがけポーチで持ち運びができる。

既に竹中工務店が手がける施工現場での巡視業務に導入されており、今後も複数現場への導入を予定しているという。

利用イメージ

特徴

  • 様々な映像デバイスに接続可能なHDMI出力
  • 複数拠点へ低遅延でリアルタイム映像配信
  • 利用現場や映像の用途に応じて任意で変更可能な映像画質設定
  • 映像データを利活用しやすい録画機能
  • コンセント電源不要のバッテリー充電式デバイス
  • 屋外現場で負担にならないコンパクトな機材サイズ
  • 通信環境が悪いケースでも録画データの欠損を抑制するバックアップ機能

利用シーンの一例

  • プラントでの設備点検、パトロール業務
  • 建設・土木現場での遠隔業務(施工管理・安全点検)
  • 建設・土木現場での情報共有(作業員・監督者間等)

今後の展望

ドローンの社会実装は、建設業界に限らず洋上風力、農業、土木や環境アセスメントといった多様な業界で進んでおり、今後さらなる拡大が見込まれている。ジザイエは、「Moviewby(ムービーウォービー)powered by JIZAIPAD」の様々な業界への導入を通じて、「すべての人が時空を超えて働ける世界」を目指し、遠隔就労の業務の生産性や効率化を進めていくとしている。

各社の役割

株式会社竹中工務店:同社管理現場での使用経験を活かした現場適用評価と製品改良に向けたフィードバック 株式会社ジザイエ:商用ドローン映像伝送における圧縮技術の開発および提供

▶︎ジザイエ

© 株式会社プロニュース