<試写室>『ギフテッド Season2』“岩風呂”が登場しない問題ッッッ!四鬼くん(浮所飛貴)のエピソードから天草(増田貴久)の物語へ

【写真】『WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ ギフテッド Season2』のシーン

<試写室>『WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ ギフテッド Season2』第1話

昨夏に放送された『ギフテッド』の続編、Season2がいよいよ地上波初放送!!ということで、まず、初回を迎える前の心構えとして、絶対に事前に、咀嚼(そしゃく)しておかなければならない事項として、以下の2つの問題点について、深く考察をしていきたいと思います。

①『ギフテッド Season2』… “岩風呂”が、登場しない問題ッッッ!!(鼻息)

なぜそこ!?って、思った、そこのあなた!!ギフテッド検定5級、不合格です!!(わけわからん)Season1、見直してきて!!?!?

だって、ねぇ?『ギフテッド』といえば “岩風呂”。“岩風呂”と言えば『ギフテッド』じゃあないですか!?(んなこたない)

で、主人公である、並外れた推理力を持つイケメン刑事・天草(増田貴久)が、“殺人者”を識別できる眼を持つ高校生・四鬼くん(浮所飛貴)の家に、なんでかは忘れたんだけど(おい!)居候してて、そんな四鬼くんの自宅に、堂々と設けられている、あの“岩風呂”!!!

おそらく露天の、あの“岩風呂”!!!天草&四鬼くん裸の付き合い♡だった、あの“岩風呂”!!!あの、日本のテレビドラマ史上、かつてなかった(であろう)、自宅の風呂が、“岩風呂”!!という、あの“岩風呂”!!!(しつこい)が、Season2では、登場しない!?

『ギフテッド』のアイデンティティである“岩風呂”が登場しない!?とは、これは、由々しき問題!!由々しき、問題ですよ!?

では、なぜ、あの“岩風呂”が、Season2では登場しないのでしょうか。

あの“岩風呂”のロケ場所が、難しくなったのでしょうか?もしくは、あの“岩風呂”がセットだったとして、そのセッティングが難しくなったのでしょうか?

あるいは、東海テレビさんのSeason1から、WOWOWさんのSeason2へと引継ぎがされる際、“岩風呂”についてのブリーフィングが、なされていなかったのでしょうか?

はたまた、別にさして意味のない“岩風呂”だと判断されて、あの“岩風呂”の存在を、Season2ではなきものとしたかったのでしょうか?

いいや、もっと、真面目に推測すると(最初からそうしろ!)、テレビドラマ版『ガリレオ』(フジテレビ)において、“ひらめき”時に必ず登場した“計算式のシーン”が、映画版では一切なかったように、テレビドラマという“大衆向け”から、映画という“本格派”へと、大人の階段をのぼっていったように、Season2における“本格派”の覚悟、“岩風呂”を挿入させずとも(=天草&四鬼くんの裸の付き合い♡=サービスショット)、視聴者を引きつけられる、安易な画ではなく、本格的な物語によって、視聴者を引きつけてやる!そうできる!!という、Season2の、並々ならぬ覚悟が、あるのか、その意思表明なのか!?

うん…いやいや、だけど、ちょっと、待って!?あの“岩風呂”が、あの俺たちの、“岩風呂”が、“安易な画”、ですって!?!しかも、まるで、Season1が“本格派”ではないとでも!?失敬な!!(自分で言うたんやろ)

だけど、そうです(何が?)。冷静に考えてみてください(お前がな)。Season1において、あの“岩風呂”が、何のために存在し、天草と四鬼くんに、何をもたらしてきたのか?を、もう一度、丁寧に紐解いていくと、今回のSeason2に、あの“岩風呂”が登場しない、その理由が、はっきりと見えてくるのです。

そうです!そうです!!そうなんです!!(はよ言え)キーワードは“癒やし”なんです!!!

あの、“岩風呂”は、Season1における、四鬼くんの壮絶な境遇…“殺人者”が“視える”という特殊能力に加え、四鬼家には“四鬼神流古武術”というのがあって、そこには文字通り、“四人の鬼”=師範代がいて、その四人の師範代のうち三人、四鬼くんには“視えちゃって”(つまり三人は何らかの“殺人者”ってこと)、しかもそれは、自分の母を殺した犯人なのではないか!(詳しくはSeason1をチェック!!)という、どこをどう切り取っても闇落ちしそうな特殊能力&境遇を持ち合わせているのに、それに耐えうるだけの生命力があった…。

そうです!そうなんです!!(何が)あの“岩風呂”は、四鬼くんに生きる力を与えてくれた=“癒やし”ために存在していた!!のであり、そんな四鬼くんのエピソードは、Season1にて、見事に美しく、解決されている…!!!

だから、Season2で、四鬼くんの“癒やし”は必要ない…。つまり、“癒やし”=“岩風呂”は、必要ない…。そういう、こと…なのです!!!

い、い、い、い、い、いーーーーーや!!!!理解はできても、納得はできない!!!

まだ、Season2の第1話の段階で、“岩風呂”が登場しなかった。それだけの、こと!!早合点!!俺たちの“岩風呂”!!俺たちの“岩風呂”に、ワンチャン、ある!?よな!!な?!信じてる!!!(何を)

カッコいいのか、ウザいのか、考えてるのか、いないのか…天草の“底知れなさ”を存分に見せつける

②天草って、“イケメン”ということで、よろしかったんでしたっけ?問題(おい!)

僕、今回、みなさんの気持ちにより近づこうと思いまして、あえてSeason1を振り返らずに、Season2の第1話を、事前情報なしに、視聴したわけですが(だって、Season1の記憶が新しいままにSeason2へのぞむ人、少ないかな?と思いまして…言い訳すな!)。

Season1を見ていた人なら覚えているであろう、 “岩風呂”問題(①を参照)は当然として、四鬼くんの“視える”能力についてと、天草と四鬼くんのツンデレ兄弟みたいな関係性については、Season2からの新規視聴者の方にとっても自然とドラマの状況が把握できる丁寧さがあったんだけど、こと、今作の主人公である、自称・並外れた推理力を持つ“イケメン”刑事の部分(公式でそう言ってるし)については、その言葉のまま、そのまま、 “イケメン”ということで、こっちも受け止めていいのか!?迷ってしまう風情をまとっているのです(失礼だろ!)。

いや、だって、前作の天草といったら、基本的にはウザいし(おい!)、厚かましいし(勝手に居候してるし)、とてつもない自信家だし(第2話冒頭にある自己紹介を参照)、プールにずっこけるし(第4話の終盤を参照)と、本来の天草といえば、もっと、“イケメン”と自称しているだけの、ツッコミキャラ、だったはずなんです。

だけど、このSeason2では、その名残…ウザめの名残は若干ありつつも、“プールにズッコケ”ほどのファニー感はないし、そこまでウザくはないし、普通にかっこいいし(おい!)、ウザイ?かっこいい??ウザ、、、カッコいい??!?という、“不穏”、が残るのです。

うん、そう!そうなんです!!!(また急に)①でも触れたように、Season1は四鬼くんのエピソードだったように、Season2は、天草の物語になるのです!!

だからこそ、Season1のようにウザすぎてはいけないし、プールにズッコケていてはいけないのです!!

Season2の天草は、Season1では見せられなかった一面…いや、Season1でもかすかに醸していた“不穏”…カッコいいのか、ウザいのか、考えてるのか、いないのか…という、天草の“底知れなさ”を存分に見せつけるのが、Season2なのです!!

だもんでSeason2の天草は、天草の父(田辺誠一)に関する過去事件に触れて動揺だってしちゃうし、ただの良き理解者っぽい雰囲気ではきっとないであろう、特命チーム室長(高橋克典)とのやりとりも意味深すぎるし、連続する“殺意なき惨殺”事件がなんだか壮大な雰囲気だし、その大きなカギを握りそうな怪しすぎる探偵(中山優馬)との対峙も今後は白熱しそうだし…。

うん、そうなの!!このまま、天草は、“イケメン”っていう、その感じで、大丈夫そう!?なんでしょうか?!!?

うん、つまり、Season2は、“岩風呂”&“天草のイケメン!?”問題で、引っ張っていきます!!(絶対違う)

© 株式会社フジテレビジョン