コーヒーなのに黄金色?!ちょっと珍しいビアスタイル「ゴールデンスタウト」を飲んでみた

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原料や醸造方法によって分類されるビールの種類(ビアスタイル)は、世界中で150種類以上存在すると言われています。

「そんなに種類が多いと難しそう…」という方に、クラフトビールを楽しむ一歩としておすすめしたいのが、まずはおいしいと感じるビアスタイルを1つ見つけること。好きなスタイルが見つかると、もっと知りたく飲みたくなります!

そこで今回は、たくさんあるビアスタイルの中から、ちょっと珍しい「ゴールデンスタウト(Golden Stout)」というスタイルをご紹介します。

もくじ
「ゴールデンスタウト」ってどんなビール?
open air「paper moon」を飲んでみた
ゴールデンスタウトに合うおつまみは?
ゆっくりしたい夜は、ゴールデンスタウトを

■ライター:村岡 由美香

「ゴールデンスタウト」ってどんなビール?

「ゴールデンスタウト」はその名の通り、柔らかな黄金色の見た目「ゴールデンエール」と、コーヒーのような香ばしさが漂う「スタウト」の、2種類のビアスタイルが合わさったビールです。「ゴールデンエール」「スタウト」と、それぞれのビアスタイルは飲んだことあるけど、「ゴールデンスタウト」は飲んだことない!という方も多いのではないでしょうか。

ゴールデンエール」は、柑橘系の爽やかな香りとすっきりとした味わいが特徴で、名前の通りきれいな黄金色をしたビール。

そして「スタウト」は、ローストした麦芽を使用することで、原料にコーヒーなどを使っていないにもかかわらず、香ばしいコーヒーやチョコレートの味わいが感じられる、黒色のビールです。

一方、今回紹介する「ゴールデンスタウト」は、**[ゴールデンエール](https://beergirl.net/beerchara/chara11)をベースとして、コーヒー豆やカカオを漬け込むことで、[スタウト**](https://beergirl.net/beerchara/chara04)のような風味がもたらされるビアスタイルなのです。

「コーヒー豆を使えば、ビールにコーヒーの香りをつけるのは簡単なのでは」と思うかもしれませんが、柑橘系の爽やかな香りを持つゴールデンエールに香ばしさをプラスするというのは、お互いの香りが邪魔をしないよう調整するテクニックが必要となります。

open air「paper moon」を飲んでみた

そんな「ゴールデンスタウト」を実際に飲んでみました!

今回飲んだのは、兵庫県・神戸にてクラフトビールを醸造し、「オープンイノベーションの文化を、神戸から発信」するという想いで日々新しいスタイルのビール造りに取り組む醸造所「open air」が手がける『paper moon』。

open airは、季節限定でゴールデンスタウトを醸造しており、今回が3回目のリリースとのこと。毎年の人気ぶりがわかりますね。今年はエチオピア産のコーヒー豆と、ココナッツのニュアンスを持つHBC472ホップを使用したのだとか。

グラスに注いでみると、液色は柔らかなオレンジ色

グラスを顔に近づけると、オレンジのようなやさしい柑橘系の香りがします。飲み口は、ホップの苦みを感じつつもさっぱりドライで、飲んだ後にコーヒーの香ばしさとほのかな甘さの混ざった旨みを感じ取れて、おいしさがじんわり広がるビールです。

ゴクゴク飲みたいというよりは、温度が上がってきたときの変化も楽しみながら、ゆっくりと飲みたくなる味わい。

筆者は、神戸元町にあるopen airのタップルームでも飲んだのですが、その時の印象は自宅で飲むのとまた違い、柑橘香は強くなく最初からコーヒーの香りが立ち上っていました。グラスの形状や入れ方で味わいは変化するので、機会があればお店でも飲んでみてください!
※季節限定商品ですので、最新情報はホームページやSNSなどをご確認ください。

ゴールデンスタウトに合うおつまみは?

open airの公式ホームページには、「paper moon」のおすすめフードペアリングとして、「チョコレートケーキ」「ブルーチーズ」「ローストビーフ」とありました。そこで、チョコレートケーキを2種類買ってビールと合わせてみることに。

1つ目は、コーヒークリームが使われていて、ビールのコーヒー香と合うのではと考えた「カフェ・ショコラ」。バナナのキャラメリゼも入っています。2つ目は、ゴールデンエールの持つ爽やかな香りと合わせてみようと選んだ、ラズベリージャムが挟まった「ミルクショコラ」。

合わせてみた結果、圧倒的に2つ目のミルクショコラが合う

「カフェ・ショコラ」は、ケーキ自体のしっかりとしたチョコレートとコーヒーの味によって、ゴールデンスタウトの繊細な味わいがかき消され、ホップの苦みを強く感じるように。

一方「ミルクショコラ」は、優しいミルクチョコレートの味わいと酸味のあるラズベリージャムが、ゴールデンスタウトの柑橘香を引き立て、それでいて後味はまろやかなコーヒーを感じさせます。どちらもチョコレートケーキですが、ここまで受ける印象が変わるとは驚きでした。

柑橘香に合わせることをペアリングのポイントとして、ケーキを選んでみてください。マーマレードジャムを使ったケーキなども合うかもしれませんね。

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ゆっくりしたい夜は、ゴールデンスタウトを

今回は、飲食店や酒販店でもあまり見かけることのない、少し珍しい「ゴールデンスタウト」というビアスタイルについてご紹介しました。

スイーツにも合わせやすく、1人でゆっくり過ごしたい夜にぴったりな、読書をしながら飲みたくなるビールです。

皆さんの好きなビアスタイルが見つかって、よりよいビールライフを楽しめますように!

 『paper moon』 〇ビアスタイル:ゴールデンスタウト
〇アルコール度数:5.5%
〇原材料:モルト、ホップ、酵母、ラクトース、コーヒー、カカオハスク
〇URL:https://www.openair.beer/collections/everything
〇製造者:open air 湊山醸造所

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