「たくさん食べなさい」と毎日たくさん料理を作る実家の母。新社会人の私は「食費」を負担すべきですか?

実家暮らしで親にお金を渡している子どもの割合はどれくらい?

保険マンモス株式会社が2022年に実家暮らし中の男女500人へ実施したアンケート調査によると、全体の74%の方が実家にお金を入れていると回答しました。また、入れているお金の平均額は4万257円です。

ただし、実家に入れている金額は、年代ごとに少しばらつきがあります。年代ごとの実家に入れているお金の平均額は以下の通りです。

__・19歳以下:2万5663円

・20~30歳:3万3623円

・31~40歳:4万1875円

・41~50歳:4万6970円

・51~60歳:4万5000円

・60歳以上:17万5000円__

年齢が上がるほど実家に入れる金額も上がる傾向にあります。社会人になると収入も安定しやすく、実家により多くのお金を入れやすいといえるでしょう。

もしこれから実家にお金を入れる方で金額を悩んでいる場合は、平均額を参考にすることも選択肢のひとつです。

もし一人暮らしをしたら1人分の食費はいくらくらい?

総務省統計局の「2022年 家計調査(家計収支編)」によると、単身世帯だった場合の食費は平均で月に3万9069円で、年間だと46万8828円かかる計算です。

実家暮らしをしていれば食費は親が負担するためほとんどかかりませんが、人数が多いとその分費用がかかります。もしお金に余裕があるなら、実家に食費だけでも入れると家計の負担も軽くなるでしょう。

また、お金を入れるだけでなく、料理を手伝うといった家事手伝いも、両親の負担を減らす方法です。

実家に住むと得られるメリット

実家暮らしで得られるメリットとしては、出費をおさえられる点が挙げられます。

例えば、実家暮らしでは住居費はほとんどかかりません。実家暮らしでも家賃代わりにお金を入れる家庭もありますが、実際の家賃より少ないケースもあります。

総務省統計局の調査では、単身世帯の住居費は平均で月に2万3300円です。

さらに、水道光熱費は平均で1万3098円のため、一人暮らしでは住居関係で平均月に3万6398円かかります。年間にして43万6776円発生していた支出が、実家暮らしをすることでかなり安くおさえられる点がメリットといえるでしょう。

さらに、出費が減るとそれだけ自由に使えるお金も増えます。将来のための貯金に回したり、趣味のための道具を充実させたりといった使い方も可能です。

また、万が一大きな病気やけがをしたときに対応がしやすいことも実家暮らしならではのメリットです。

急に自分が入院する場合でも、家族の誰かが入院手続きを手伝ってくれたり必要なものをそろえてくれたりします。

余裕があれば家にお金を入れることも検討する

実家暮らしをしている方のうち、実家にお金を入れている方は約7割でした。金額としては、平均4万257円のお金を入れているようです。

もし一人暮らしをしていると、出費は食費だけでも平均月3万9069円、住居費や水道光熱費は合計で平均月に3万6398円です。実家暮らしのお金を入れている平均金額よりも高いため、実家暮らしの方が出費をおさえやすいといえるでしょう。

もし実家暮らしによって親に負担をかけていないか気になる場合は、自分が出せる範囲で食費や家賃代としてお金を入れることも選択肢のひとつです。

ただし、無理をしてお金を入れると親に心配をかける可能性もあるので、あくまで無理のない範囲でお金を入れましょう。

出典

保険マンモス株式会社 実家暮らしに関する調査(PR TIMES)
総務省統計局 e-Stat政府統計の総合窓口 家計調査 家計収支編 単身世帯 年報 年次 2022年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号2 男女,年齢階級別

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

© 株式会社ブレイク・フィールド社