京都府宇治田原町 正寿院 風鈴まつり 参拝者を涼やかな気分にいざなう

滋賀県との県境にある京都府宇治田原町の寺院で、風鈴の音色が訪れた参拝者を涼やかな気分にいざなっています。宇治田原町奥山田の正寿院は、客殿にあるハート形の猪目窓が知られていて、今の時期は、まばゆいばかりの新緑が窓によって切り抜かれます。この正寿院は、山あいの静かな環境にあり、本堂前の参道には2,000個の江戸風鈴が涼やかな音色で参拝者を出迎えます。風鈴の中には、この時期ならではのアジサイの造花が彩りを添え、季節の移ろいとともに、夏のヒマワリ、秋のコスモスが花風鈴の主役になります。また、本堂玄関前には、水引を結んで包んだ創作風鈴が吊るされています。これは、能登地方の伝統工芸で、正寿院では能登半島地震の復興のために販売もしています。この風鈴まつりは、9月30日まで開催されていますが、山間部のこの辺りは市街地より気温が5度ほど低く、夏本番には涼を求めて訪れる参拝者が多くなるそうです。

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