七戸・男性殺害疑い、3容疑者の処分保留

 青森県七戸町のトラック運転手の男性=当時(54)=が殺害、遺棄された事件で、青森地検は7日、殺人容疑で再逮捕された同町森ノ上、無職の男(47)ら3容疑者について処分保留とした。理由を明らかにしていない。3容疑者は、男性に対する死体遺棄罪や別事件などで起訴されており、身柄は引き続き拘束される。地検は捜査を継続する。

 殺人容疑で再逮捕されていたのは47歳男の容疑者のほか、同町森ケ沢、無職の男(45)、六戸町小松ケ丘1丁目、無職の男(55)の両容疑者。

 3人の再逮捕容疑は1月7日午後7時20分ごろから2月2日ごろまでの間、共謀し、男性の両手足を結束バンドで縛った状態で、円柱状のプラスチック製容器(直径約50センチ、高さ約1メートル)に入れ、ふたをして密閉。七戸町森ケ沢の土場に設置されたコンテナ内に容器を放置し、その後、同町猪ノ鼻の土場に容器を運んで土中に埋め、いずれかの時期に殺害した疑い。

 男性は1月7日、自宅に貴重品を残したまま行方不明となった。4月1日、県警の捜索で、殺人容疑の現場と異なる同町家ノ下の私有地の地中から容器に入った状態で発見。死因は不詳だが、多発肋骨(ろっこつ)骨折による出血性ショックや呼吸不全、窒息の可能性があるという。

 県警は5月18日、3人を殺人容疑で再逮捕。7日が勾留満期だった。

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