発作を起こし心停止したチーフスDLトンプソン、意識を取り戻して応答も可能

カンザスシティ・チーフスのBJトンプソン【NFL】

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地7日(金)に代理人の話をもとに報じたところによると、前日のスペシャルチームミーティング中に発作を起こし、心停止に陥ったカンザスシティ・チーフスのディフェンシブラインマン(DL)BJトンプソンは現在、目を覚まして応答もできているという。

チーフスのスポーツ医学およびパフォーマンス担当副社長であるリック・バークホルダーは金曜日に記者団に対し、トンプソンは発作を起こした木曜日から一晩中、地元の病院で強い鎮痛剤を投与され、呼吸を補助するために人工呼吸器をつけていたが、現在は取り外されたと語った。

「彼は目を覚ましているし、意識もはっきりしている。正しい方向に進んでいるのは間違いない」

バークホルダーは木曜日に起きた今回の深刻な事態について説明し、トンプソンが発作を起こしたときに事態を医療スタッフに知らせたのはキッカー(K)ハリソン・バッカーだったと明らかにした。

医療スタッフは心停止に陥ったトンプソンに対して心肺蘇生(CPR)を行い、除細動器も1回使用したとバークホルダーは説明し、次のように続けている。

「選手たちやセキュリティスタッフ、関係者全員、コーチやスタッフもこの事態に対して素晴らしい対応をしてくれた」

バークホルダーはリーグがチームに対して年に数回の緊急対応計画の訓練を義務づけており、チーフスはちょうど月曜日に訓練を実施したばかりだったとつけ加えた。

チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは金曜日に実施された記者会見で「本当に大変な状況だった。私もこれまでに何度か経験したが、決して楽しいものではない。でも、避けられない事態だったというなら、ここで起こったのは幸運だった。彼(トンプソン)に適切な対応ができるサポートがあったからね」とコメント。

チーフスは木曜日に予定されていたチーム活動をすべて中止している。

スーパーボウル覇者のチーフスは現在、自主参加のオフシーズンプログラムのフェーズ3に入っている。参加必須のミニキャンプは11日から始まる予定だ。

【KO】

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