河合優実 主演映画への思い告白「どの作品とも比べがたい特別なもの」「周りの方にも感想を伝えて」

舞台挨拶を行った河合優実

女優の河合優実(23)が8日、都内で行われた「映画『あんのこと』 公開記念舞台挨拶」に出席した。

河合は厳しい環境から抜け出そうともがく少女・杏を演じた。舞台あいさつには共演者の佐藤二朗、稲垣吾郎の他、監督の入江悠氏も登壇した。

黒を基調とした衣装で登場した河合は、「本当にこの作品は自分にとってどの作品とも比べがたい特別なものなので。皆さんに見ていただくことに意味があると今までで一番感じております」と作品への強い思い入れを告白した。

また、コロナ禍において女性が命を落とした実際の事件を基にしていることについては「映画にするっていうことには怖さや恐れがずっとありましたし、今もあるんですけど」と明かした上で、「見てくださった皆さんの感想から、真剣に考えてくださったことが伝わってきて、そのことが本当にうれしいです」と映画ファンにも感謝を示した。

作品が「生きる」ということをテーマにしていることから、あいさつでは「生きていると感じる瞬間」についてトークするコーナーも設けられた。河合は「舞台でも演劇でも、観客席に座って『何ていい作品だろう』と思っている時ですかね」と告白。「涙している時は、もう声を出したくなっちゃうというか。感動の極致にいる時に、生きているなって感じます」と演劇との深い向き合い方を披露した。

あいさつの最後には「まっさらな気持ちで、どのように見ていただいても結構ですので、今日感じたものを持ち帰っていただけたらと思います」と語った河合。「見終わった後に語っていただく言葉に私も力をもらえますので、ぜひ周りの方にも感想を伝えていただけたらすごくうれしいです」と締めくくっていた。

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