温泉熱利用の納豆を特産品に育成 「おららの温泉納豆ラボ」開所 福島市の土湯温泉

角折包装(右)と丸木箱入りの「おららの温泉納豆」

 福島県福島市の土湯温泉観光協会は6日、「おららの温泉納豆ラボ」を同市土湯温泉町に開所した。温泉の熱を利用した商品「おららの温泉納豆」を生産し、観光客向けの特産品に育てる。

 納豆ラボはトレーラーハウス型の製造工場で、温泉を熱源に県産大豆「タチナガハ」を発酵させる。NTT東日本の支援を得て、タブレットで温度や湿度を管理する。

 「おららの温泉納豆」の商品化には福島大食農学類が協力した。大粒で、納豆の苦手な人も食べやすいよう臭みを抑えた。総事業費は1300万円。経済産業省の事業再構築補助金と市の福島三名湯ブランディング補助金を活用した。

 開所式を現地で行い、協会の加藤貴之会長が「納豆は日本を代表するスーパーフード。土湯のお土産としてアピールしていきたい」とあいさつ。NTT東日本福島支店の畠山良平支店長、福島大食農学類の小山良太学長補佐・教授、木幡浩市長と納豆に見立てたテープをカットした。

 温泉納豆は角折包装が40グラム入り、税込み194円。丸木箱入りは50グラム入り、同486円。道の駅つちゆや土湯温泉まちおこしセンター湯楽座などで販売している。旅館の朝食などでも提供され、今後はネット通販も行う。

「おららの温泉納豆ラボ」前でテープカットする(左から)小山、木幡、加藤、畠山の各氏

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