ベアーズオフェンスは「素晴らしいものになる」と自分に言い聞かせる新人QBウィリアムズ

シカゴ・ベアーズから全体1位でドラフト指名を受けた南カリフォルニア大学のケイレブ・ウィリアムズ【AP Photo/Jeff Roberson】

シカゴ・ベアーズは現地6日(木)に実施したベテラン選手が主体のオフシーズングループワークを最後に、ミニキャンプを締めくくった。シーズン開幕に向けた次のステップは7月に実施されるトレーニングキャンプだ。われわれはそこでドラフト全体1位指名のクオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズと新生オフェンスの実力をさらに詳しく見ることができるだろう。

OTA(チーム合同練習)やミニキャンプで浮き沈みがあったと報じられているウィリアムズだが、本人は今後の可能性にのみ焦点を当てている。

ベアーズの公式記録によると、ウィリアムズは「本当に最高だ。トンネルの先に光が見えた気がする。今は一生懸命に取り組んでいて、チームを作り上げている。だから、今は自分自身との対話の時間を作っている。毎日のように“このチームは素晴らしいものになる”と自分に言い聞かせているんだ。努力して前進し続けなきゃならない。みんなワクワクしている。そのマインドセットを持つことはとても重要だし、“さあ、行こう、頑張ろう、全力を尽くそう”という意識も大切だ」と語ったという。

ベアーズは今オフシーズンにワイドレシーバー(WR)陣を大幅に強化しており、すでにD.J.ムーアを擁するこのグループにキーナン・アレンとドラフト1巡目指名のローム・オドゥンゼを加えた。オフェンシブライン(OL)もロースターを見る限り、改善されている。総合的に見て、今のベアーズはQBジャスティン・フィールズが加入したときよりもはるかに良い状況だ。

鍵となるのはウィリアムズがどれだけ早く、違いを生み出せるようなパサーに成長できるかだろう。

ヘッドコーチ(HC)マット・エバーフラスは新人クオーターバックであるウィリアムズがこの早い段階で自らミスを理解し、そこから学ぶ能力を持っている点を高く評価している。エバーフラスHCはミニキャンプでファーストチームのディフェンスと対戦することが、ウィリアムズの成長において重要だと考えており、次のように述べた。

「われわれがやり方を変えて、“ファーストチームがセカンドチームと対戦し、セカンドチームがファーストチームと対戦する”という方法もあるけれど、それは好きではない。ケイレブはとても優れた才能を持っていて、彼のプレーは必要なレベルに到達すると思っている。彼にもそれを視野に入れておいてもらいたい。パスを通すためのチャンスが閉じる瞬間や、ディフェンスのバリエーションを日頃から見ておいてほしい。そうすることで、他のチームと対戦するときには“よし、これは経験済みだ”と思えるようにしたい。そういうやり方を続けていく予定だ」

今シーズン、才能あふれる選手たちに囲まれている新人のウィリアムズには、これまでのベアーズのクオーターバックたちと比べて早期に成功を収められる可能性がある。ベアーズファンも、これまでとは違う結果を期待していることだろう。

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