『【推しの子】Mother and Children』復活上映御礼舞台挨拶レポート

2023年4月から6月にかけて第1期が放送されたTVアニメ『【推しの子】』。

第1話は90分の拡大スペシャルとして制作され、放送に先駆けて、同年3月より全国の映画館で『【推しの子】Mother and Children』のタイトルで上映したことも大きな話題を集めました。

2024年7月より第2期が放送開始となることを記念し、『【推しの子】Mother and Children』の復活上映が、6月7日(金)より2週間限定でスタート。6月8日(土)には御礼舞台挨拶が実施されました。

本舞台挨拶には、高橋李依(アイ役)、伊駒ゆりえ(ルビー役)、内山夕実(幼少期のアクア役)、高柳知葉(さりな役)、Lynn(斉藤ミヤコ役)が登壇。

第1期の放送から1年が経った今の想いや、アフレコ当時の思い出などがキャスト陣の口から語られ、盛り上がりを見せた本舞台挨拶の模様をお届けします。

■キャスト陣が第1話アフレコ当時の思い出を語る!

本編の上映が終了後、MCの呼び込みで、高橋、伊駒、内山、高柳、Lynnがステージに登場。昨年の上映から1年ぶりに再び舞台挨拶ができる喜びや、ファンへの感謝を一人ずつ述べていきました。

登壇者の挨拶を終えると、体調不良のため残念ながら欠席となった潘めぐみ(有馬かな役)のメッセージを高橋が代読。

第1話を改めて見返した潘は、あるさりげない1カットの演出に鳥肌が立ったそう。「2期を見終えて、その先の物語を知ったとき、1話を見返すとハッとするかもしれません」と注目ポイントを紹介しました。

まずは、第1期の放送から1年経っての反響を訊かれると、「反響しかなかった」と高橋。放送が終了してからも、コラボやグッズなど、さまざまな展開がされたことから、「【推しの子】を感じない日はなかった」というLynnの言葉に、他のキャスト陣も強く頷いていました。

続いて話題は、第1話アフレコ当時の思い出について。幼少期のアクアは第1話にしか登場しないからこそ、内山は「1話ですべてを出し切るぞ!」と強く意気込んだそう。キャスト、スタッフともに並々ならぬ熱意で、物語の始まりを作り上げていったことを明かしました。

Lynnは自身の収録時に、伊駒と大塚剛央(アクア役)が後ろで見守ってくれていたというエピソードを披露。「愛にあふれた現場だった」と笑みをこぼします。また、ミヤコが「イケメンと再婚~♪」と上機嫌に歌うシーンについて、メロディを自身で考えたことを明かし、他のキャスト陣を驚かせました。

高柳はさりなを演じるうえで、事前に(成長後の)ルビーの声を聴いてから収録に臨んだそう。伊東健人(ゴロー役)と丁寧にキャラクターを作っていきながら収録を進めていったことを明かしました。また、第1話のルビーとさりなの声が重なるシーンについてのエピソードも。伊駒と高柳が隣り合って収録できるよう、高橋がマイクの位置を変更するなど、周りのサポートもあり、素晴らしいシーンにできたと当時を振り返りました。

思い出トークは留まるところを知らず、なんと収録日のお弁当の話にまで。普段の収録ならまずお目にかかれないというトンカツ弁当だったことから、全員が大はしゃぎだったそう。当時のはしゃぎっぷりを再現する伊駒の姿に、客席からも笑いが漏れました。

楽しい時間はあっという間に過ぎていき、イベント終了の時間に。劇場に足を運んでくれたファンへの感謝や、7月から始まる第2期への想いなどをキャスト陣が一人ずつ語っていきます。

最後は高橋が「第1話をずっと忘れないでほしい」と胸の内の想いを吐露。

「今日こういう風に“1話観たいな”と思っていただけたことがすごく嬉しいです。“もうバトンは渡しちゃったから”と自分を納得させようとする気持ちもたくさんあるんですけど、やっぱりまだ、ずっと居たいし、ずっとアイちゃんのことを好きでいたいし、ずっと好きでいてほしいし、ずっと忘れないでほしいって私は思っちゃうので。皆さんにもこの1話が響いたなら、忘れそうになったら、何度でも観てもらって良いから、本当に忘れないでもらえたら嬉しいなって思います」

アイがファンの心に残り続けてくれることを願ったうえで、「この先の物語も一緒に応援していきましょう!」と、メッセージを送って、舞台挨拶を締めくくりました。

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