矢巾舞台の小説がラジオドラマに 岩手出身の声優ら出演

ラジオドラマの読み合わせをする佐々木未来さん(左)ら出演者

 矢巾町の国指定史跡徳丹城跡を舞台に、地元の作家綿世景(わたせけい)さん(37)が執筆した恋愛小説「私の世界に徳丹城はない」がラジオドラマ化され、7月6日に放送が始まる。盛岡市出身の声優佐々木未来(みこい)さん(33)ら本県出身、在住者が出演。作品を通じた地域活性化を目指し、より広く魅力を届ける。

 小説は不来方高をモデルにした町内の高校に通う主人公・志田紗夏(さやか)と、バスケ部キャプテンの先輩・相去歩空(ほだか)の2人を中心に繰り広げられる青春ラブストーリー。ある都市伝説を巡って展開するSF要素も含む。昨年11月に完成し、公式ホームページ(HP)で公開が始まった。

 4日は盛岡市志家町のIBC岩手放送本社で収録が行われ、出演者の多くが集結。佐々木さんは「うらやましいくらい真っすぐ」な紗夏を生き生きと表現し「声で情景を思い浮かべられるようメリハリを付けた。最初から最後まで一言も逃さず予測のつかないストーリーを楽しんでほしい」と思いを込めた。

 IBCの「ラジオで、キミと大好きなアニメやまんがについて語ってみた。」(毎週土曜、午後7時から)番組内で放送する。1話あたり5~10分程度で、全16話。後日ユーチューブなどでも配信する。

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