【阪神】岡田監督 打線復調にほっこり「昨日くらいからね。すごく反応も良くなった」

試合後、トラッキーと連勝を喜ぶ阪神・岡田監督

阪神は8日の西武戦(甲子園)に4―1で快勝。先発ビーズリーが4安打1失点で完投し、無傷の3勝目をマークした。

5カードぶりとなる対戦カード勝ち越し。7試合ぶりとなる2桁安打。13試合ぶりとなる2連勝。この状況に試合後、岡田彰布監督(66)はチームの〝梅雨明け〟を宣言した。

「昨日くらいからね。いろんな球にすごく反応も良くなったし、今日もミーティングで『いい感じになってきたから、続けていけばおのずとヒットは打てるようになる』と話していた。打つ方は(安打の)数を見れば分かるように良くなってきている」。試合後の穏やかな監督囲みの雰囲気もずいぶんと久しぶりだ。

慢性的な打撃不振と得点力不足に長く悩まされてきた初夏の虎だが、この日は1番・中野、2番・前川、3番・森下がそれぞれマルチ安打をマークし、効率よく4得点。4番・大山こそファーム再調整で不在だが「打順のやりくりというか、この形が一番しっくりくる。うまく点が取れているし変える必要もない。2番の前川がうまくつないだバッティングをしてくれているので」と試行錯誤の末にたどり着いた現行オーダーに、指揮官も手応えをにじませる。

3回に3点を先制し、ゲームの主導権を握ると、5回にも貴重な中押しの1点をゲットし4―0のセーフティーリードを確保。ビーズリーもテンポ良くレオ打線を封じ込め、「大学生の時以来」という完投勝利を達成した。殊勲の右腕は「昨日、今日と違うチームになったようにみんなが生き生きしている。監督も勝率が5割に戻ったところで『ニューシーズン』って言ってくれたからね。そういう言葉が選手たちの気持ちを変えてくれたと思う」と試合後は白い歯をこぼした。

疲労が蓄積気味だったブルペン陣もこの日は左ウチワの出番なし。翌9日のカード第3戦(甲子園)へ向け、岡田監督は「明日は(先発予定の)才木が週を締めてくれると思う。打つ方も今日みたいに、早い回で得点を挙げて楽にしてやってくれれば」と西武戦のスイープに意欲をのぞかせた。

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