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9回1死二塁、中前に適時打を放つ今宮(撮影・冨永豊)
◆日本生命セ・パ交流戦 DeNA3―5ソフトバンク(8日、横浜)
忠実なチーム打撃が決勝点を生んだ。3点リードを追い付かれた直後の9回1死二塁、ソフトバンクの今宮健太がDeNAの抑え森原康平のフォークをコンパクトに捉えて勝ち越しの中前打を放った。「自分で決めるというよりは栗原に回そうと思った。(二走の)川瀬のスタートと井出(三塁コーチャー。外野守備走塁兼作戦コーチ)さんのファインプレーだと思います」。相手守備の隙を突いたチームメートの判断を称賛した。
2番遊撃で先発出場したこの日、南海時代の小池兼司が残した遊撃手での球団出場記録(1494試合)に並んだ。節目の試合では、8回無死一塁の守備で一塁中村晃からの二塁への悪送球を捕れなかった(記録は中村晃の失策)。「いつも晃さんにはカバーしてもらっているので、何とかしたい思いはあった」。直後に松本裕樹が同点の3ランを許しただけに、悔しさを直後の打席でバットに込めた。
前日7日には高校時代からライバルだった同世代の広島・大瀬良大地(長崎日大高―九共大)がノーヒットノーランを達成。「同世代が頑張っている姿を見て、もちろん(刺激は)ある」と言いつつ、視線は仲田慶介や廣瀨隆太ら若手が守るようになった二塁に目を向ける。
「若い選手に良いアドバイスができるように。自分も先輩にそうしてもらって育ってきたので」。強いソフトバンクの手本であり続け、憧れの松井稼頭央(西武、楽天など)が持つ遊撃手のリーグ記録(1531試合)へ近づいていく。(末継智章)