WTTコンテンダーザグレブ2024＜6月3～9日／クロアチア＞
6月8日、女子シングルス準々決勝で平野美宇（24=木下グループ／世界ランク11位）がセーチ（29=ルーマニア／同9位）をゲームカウント3-0で下し、準決勝に進出した。
平野の準決勝の相手は、昨年のヨーロッパ競技大会の女王で、世界ランクでもヨーロッパ選手唯一のトップ10入りを果たしているセーチ。過去の対戦では2015年に平野が2勝をあげており、今回は約9年ぶりの再戦となった。
第1ゲーム、相手のクセのある返球にタイミングが合わず、得意の速いラリー展開を作ることができない平野だったが、終盤我慢のプレーで相手のゲームポイントを5度しのいで17-15で競り勝つ。
第2ゲームもペースは掴めず、中盤までは相手にリードを許す展開。
それでも巻き込みサーブで横上・横下回転を混ぜて相手のミスを誘い、ラリーではバック対バックからの回り込みフォアドライブを決めて、ゲームを連取する。
レシーブではストレートへのツッツキを軸にしながら、要所ではチキータで攻めて相手を揺さぶった平野。終始苦しいゲーム内容だったものの、試合運びの巧さと粘り強さで上回って、見事ストレート勝利をおさめた。
続く準決勝は、早田ひな（23=日本生命／同5位）対鄭怡静（32=台湾／同13位）の勝者と対戦する。
＜WTTコンテンダーザグレブ 女子シングルス準々決勝＞
平野美宇 3-0 セーチ（ルーマニア）
17-15/11-9/12-10
