東北絆まつり、混雑も6県分? 会場で入場制限も

一時、入場制限が行われた西公園会場=8日午後1時40分ごろ、仙台市青葉区

 東北6県の夏祭りが集結する「東北絆まつり」初日の8日、会場となった仙台市青葉区の西公園周辺や市地下鉄東西線仙台駅で、入場規制などの対応が取られた。航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行前後に人出が集中し、混雑が複数箇所で発生した。まつり実行委員会によると、この日の来場者は見込みより9万2000人多い約25万5000人を記録した。
 展示飛行が終わった正午過ぎ、青葉区の青葉山公園や西公園への移動経路となる立町交差点歩道橋では、通行待ちの列が約50メートルほどできた。
 スロープの幅が狭く、ベビーカーや車いすの利用者が立ち往生する場面も見られた。4歳と1歳の子どもを連れて歩道橋を渡った青葉区の村本和彦さん(55)は「エレベーターがないとつらい」とこぼした。
 正午ごろ、西公園のステージ前には大勢の人が詰めかけ、入場制限の措置が取られた。入場待ちの列に並んでいた千葉県銚子市の山口和恵さん(65)は「店もトイレもどこも混んで大変。9日のパレードも混むと思うけど、できれば楽しみたい」と話した。
 市地下鉄は、けが人発生の恐れがあるとして午前10時10分ごろから約1時間、東西線仙台駅で入場を規制した。国際センター駅でも午前11時半過ぎから一時、入場規制した。
 仙台城跡にもブルーインパルス目的とみられる観光客の車が押し寄せ、渋滞が発生した。青葉城本丸会館の担当者によると、午前9時半には約100台分の駐車場が満車となった。仙台城跡のガイドボランティアは、「普段の休日の10~15倍の人出」と驚く。
 混雑トラブルはオンラインでも発生した。東北絆まつりの公式ホームページ(HP)へのアクセスが殺到して、午後0時15分ごろから閲覧できなくなった。約6時間後、公式HPを新たに立ち上げて仮復旧した。

© 株式会社河北新報社