イタリア投票、懐疑派が優勢 欧州議会選、10日にも大勢判明

8日、イタリア・ローマで欧州議会選に投票するメローニ首相(ロイター=共同)

 【ローマ共同】EUの欧州議会選の投票が8日、イタリアで始まった。世論調査では、EUの統合深化に批判的な懐疑派政党からなる欧州議会グループ(会派)に所属し、メローニ首相率いる右派「イタリアの同胞」が首位に立つ勢い。欧州全体で懐疑派の伸長が予想される中、どこまで議席を増やすかが焦点だ。

 欧州議会選は6日からオランダを皮切りに始まり、最終日の9日深夜(日本時間10日未明)にも大勢が判明する。

 EU行政執行機関トップの欧州委員長は加盟国首脳らによる欧州理事会が選挙結果を踏まえて提案し、欧州議会が多数決で承認する。懐疑派が台頭して親EU勢力が弱体化すれば、次期指導部の人事や政策に影響が出る。

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