【WWE】王者コーディ・ローデス 完全決着「アイ・クイット・マッチ」でAJスタイルズと激突へ

セキュリティー総出で、AJへの「報復」を止められる統一王者コーディ・ローデス(©WWE)

統一WWE王者で〝アメリカン・ナイトメア〟コーディ・ローデス(38)が、遺恨が生じた〝フェノメナール〟AJスタイルズ(47)と「アイ・クイット・マッチ」で決着をつけることになった。

5月のWWE仏決戦「バックラッシュ」では名勝負を繰り広げた上で、コーディがAJにクロスローズを決めて防衛に成功。再戦を求めるAJは、先週のスマックダウンで引退発表と見せかけ、王者を襲撃。距離を置いていた「The O.C.」のカール・アンダーソン&ルーク・ギャローズとも再合体して、コーディをKOしていた。

7日(日本時間8日)のスマックダウンでは、怒り心頭の統一王者が動いた。ニック・オールディスGMの制止を聞かず、タンクトップ姿の戦闘モードでリングに上がった。マイクを握ると、AJに「今すぐリングに上がれ! セキュリティーは必要ないぜ! 今ここでやろう!」とケンカを吹っかけた。

これを受け、不敵な笑みのAJが、アンダーソン&ギャローズを引き連れて姿を現した。乱闘防止のためセキュリティーとオールディスGMがコーディとAJの間に入ったが、AJは「お前の望みなんて俺には関係ない。コーディ、俺の望みをかなえてくれ」と言い、PLE「クラッシュ・アット・ザ・キャッスル」(15日=同16日、英スコットランド・グラスゴー)での統一王座をかけた再戦を要求した。

王者は挑戦を敢然と受けて立つと「これは普通の試合じゃない。俺はただお前を倒すだけじゃなく、先週お前が言うべきだったことを言わせてやる」とぶちまけ「アイ・クイット・マッチ」を逆要求した。

「アイ・クイット・マッチ」は3カウントやギブアップ、KOで決まるのではなく、対戦相手に「アイ・クイット(降参だ)」と言わせることで決着する試合形式。マイクを通じて「俺は降参する」と屈辱の言葉を観衆、視聴者に伝えるだけに、まさに「完全決着ルール」と言えよう。王者からの提案にオールディスGMがサムズアップで了承し、次回PLEでコーディvsAJの統一WWE王座戦アイ・クイット・マッチが正式決定した。

不満を示すAJがリングに近づくと、コーディもリングに下りて止めに入ったセキュリティーにパンチをくらわして蹴っ飛ばし、鉄階段に叩きつけるわの大暴れ。ところが、ここはAJが一枚上手だ。コーディがセキュリティー総がかりで制止されたところで、花道を走って、コーディにフェノメナール・フォアアームをぶち込んだ。憤怒の表情で立ち上がったコーディに対し、AJは高笑い。フランスで生まれた名勝負はスコットランドでは急転、歴史に残る死闘となりそうだ。

この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。

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