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1回2死一、二塁、左前適時打を放つ三代(撮影・穴井友梨)
◆交流戦・ソフトバンク3軍5―1四国アイランドリーグplus高知(8日、タマスタ筑後)
ソフトバンクの育成3年目、三代祥貴内野手(20)が3安打2打点と活躍した。
「5番三塁」でフル出場。初回2死一、二塁、スライダーをはじき返して左前打として先制。3回にも2死二塁で左前適時打を放った。さらに8回1死からは真っすぐを右前へ。「(打撃で)だんだんやりたいことができてきた」と手応えを口にする。
5月の始めごろから打撃を見直した。真っすぐをすぐに打ちに行けるタイミングで、バットを力感なく出せるように体に覚えさせてきた。その結果がだんだん表れてきた。「下半身が使えてきたのかは分からないけど、真っすぐ待ちで変化球も見極められるようになってきた」とうなずく。
大道典良3軍打撃コーチは「最近(試合で)凡打の内容が良く、調子がいいので、5番に抜てきした。真っすぐもしっかり捉えられていた」と評価した。
大分商高から2022年、育成ドラフト12位で入団。2年目の昨年5月ごろ、右膝を痛めた。6月に手術を受けたが、11月には肉離れ。長いリハビリ生活では速い動きをしても右膝に負荷がかからないようなウエートトレーニングを実施するなどした。復帰できたのは今年の3月。「最初は、これでシーズン通してできるのかと不安もあった」と吐露。それでも「膝の状態は良くなっている」と笑顔を見せる。
この日は「3軍おじ鷹デー」のイベントがあり、選手たちの登場曲が流れた。三代は映画「ミニオンズ」の「YMCA」を選んだ。「ノリやすいし、ファンからも拍手がもらえるかと思って」。その願い通り、温かい拍手の中、打席に立ち「それで気持ちが上がって打てたのかな」とうれしがった。
「日々精進。いい日も悪い日も忘れて、1試合1試合結果残せるように頑張っていく」。一歩ずつ成長していくつもりだ。(浜口妙華)