チャグチャグ 鈴の音涼やかに 滝沢―盛岡 装束馬60頭巡行

馬コのパレードで、馬上から見物客に手を振る乗り手たち=盛岡市大通

 みちのくの初夏を彩る風物詩「チャグチャグ馬コ」は8日、滝沢市から盛岡市まで約14キロのコースで開催された。青空の下、華やかな装束をまとった馬コたちが涼やかな鈴の音を響かせながら練り歩き、沿道に集まった大勢の見物客を楽しませた。

 チャグチャグ馬コは農耕で疲れた馬をねぎらい、無病息災と五穀豊穣(ほうじょう)を願う伝統行事で、装束をまとった馬が滝沢市の鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社から盛岡市の盛岡八幡宮までの約14キロを練り歩く。

 同日は装束馬60頭、役員馬7頭の合わせて67頭が参加。新型コロナウイルスの影響を受けなくなったことに加えて好天にも恵まれ、盛岡市大通のパレードでは、沿道に集まった見物客に向かって乗り手が馬上から笑顔で手を振る光景が見られた。

© 岩手日日新聞社