朝イチショットを失敗する原因を発見! ヘッドスピードは「無理に上げない」が大事

朝イチのドライバーショットは何かとプレッシャーがかかるもの。ただでさえ体が上手く動かないのに、マン振りをした途端ミート率は一気に下がります。体と同じように、ヘッドスピードは徐々に上がっていくもの。まずは連続素振りで最も振りやすいヘッドスピードを見つけましょう。

ヘッドスピードを無理に上げると振り遅れてミスが出る

仮にあなたのヘッドスピードが35m/sだったとした場合、1番から18番ホールまで常にこのスピードで振れると考えるのは間違いです。スタートから徐々に上がっていき、中盤でMAXを迎えたら、疲れてくる終盤は遅くなると考えましょう。グラフにした場合、一直線ではなく、緩やかな山なりの曲線を描きます。にもかかわらず、朝イチのドライバーショットで35m/sを出そうとすると振り遅れてしまい、ミスにつながります。朝イチは自分が心地よく感じるスピードで振るように心がけるとミート率は上がります。

最初は小さなスイングから!

自分が心地よく感じるヘッドスピードを見つけるには、連続素振りがお勧めです。最初は肩から肩までの振り幅で行いましょう。その際、腕だけでクラブを振るのではなく、体を使って振るようにすること。ゆっくり目のスピードから徐々にスピードを上げていくと、このスピードなら無理なく振れるなと実感できるようになります。それが朝イチのショットに相応しいスピードです。

ストレッチの役割も含めて大きく振る

連続素振りのスピードを上げると同時に、振り幅も大きくしましょう。最終的に大きめのトップからフィニッシュまで振り抜きますが、その形から左打ちのつもりでフィニッシュまで振り抜きます。これを連続で行なうと、ストレッチ効果もあり、体の可動域が広がります。


森山錬
●もりやま・れん/1996年生まれ。レッスンは3カ月先まで埋まっている大人気プロ。平均飛距離300ヤード以上のドライバーショットを放つ。『Futako Golf Club』主宰。Instagram(@rengolf_54)で配信中の動画も大きな話題を呼んでいる。著書に「ゴルフは右手の使い方だけ覚えれば上手くなる(日本文芸社)」。公式ラインアカウント(lin.ee/dy4adIq)


構成・文=山西英希、写真=山上忠、協力=Futako Golf Club

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