節目の純白 彩る歌 第50回水戸あじさいまつり 茨城

アジサイが咲き誇る保和苑で音楽に合わせて手拍子を送る人たち=水戸市松本町

第50回水戸のあじさいまつりが8日、茨城県水戸市松本町の保和苑と近隣の寺社などで開幕した。保和苑には約100種約6000株のアジサイがあり、まつり実行委によると現在は五分咲き。オープニングイベントではまつりの節目を祝うテーマソングが披露された。会期は30日まで。

純白のアジサイが咲き誇るステージでは、水戸市出身でシンガー・ソングライターの磯山純さんが作曲した「あじさいが咲くまちで」を熱唱。詰めかけた来場者は、保和苑の景色が歌い込まれた軽快な曲に合わせて腕を振り、手拍子を送って聞き入った。

気温が上がり汗ばむ陽気の中、開花が進んでこんもりと膨らんだ花を見つけては撮影するカップルや家族連れの姿があった。

実行委の川又一郎委員長(82)は「地元住民の地道な手入れのかいもあって50回目を迎えられた。庭園を巡って楽しんで」とほほ笑んだ。

東京都江戸川区の会社員、近沢将生さん(48)は「白いアジサイと青空のコントラストがとてもきれい。すごく癒やされる」と話し、熱心にカメラを構えていた。

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