Hi-Fiユーザーカーの祭典 「2024/23th 中四国オートサウンドフェス」レポート

Hi-Fiユーザーカーの祭典 「2024/23th 中四国オートサウンドフェス」レポート

四国(愛媛県今治市)大三島・多々羅しまなみ公園で開催されるHi-Fiユーザーカーの祭典・オートサウンドフェス。参加者みなさんが聴いて投票するピープルズチョイスほか、メーカー/輸入元代理店、ほか評論家コースを設定。

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どの部門も競い合い多いに盛り上がった。マイカーライフ登録店のユーザーカーをご紹介しよう。

◆トヨタC-HR (オーナー/仲尾 誠さん)by サウンドカーペンター

愛媛・東温から参加のサウンドカーペンター代表の仲尾さんは高額ではなく、音のいい物選び、そしてシンプルな組み合わせを提案するデモカー兼、愛車のトヨタ『C-HR』を持ち込んだ。

大型9インチのサイバーナビAVIC-CQ912ll-DCをメインに使ったフロント2ウェイ+サブウーファー構成となっている。装着のブラムは数多くの取り付け実績からツイーターにTWM25 MG70HR、ミッドバスはMS 6 Multixをチョイス。サブウーファーはオーディソンのボックス型APBX10AS2をリアラゲッジにセット。経験を積んだプロの音創りにより、帯域バランス、ユニット間のつながりも良好で、定位に優れたステージをフロントウインドウに創出する。総じてナチュラルな質感は音楽ジャンルを選ぶことなく、安心して聴けるサウンドとなっている。

◆ホンダ・ジェイド(オーナー/三好将大さん) by ピットハウスコスギ

香川県から来場のホンダ『ジェイド』のオーナー三好さんは日ごろ、Jポップや女性ボーカル系の曲をよく聴いているという。

システムは以前の組み合わせからグレードアップが図られていてラゲッジを見てびっくり。近年、ハイエンドマニアで話題となっているマイクロプレシジョン7シリーズのモノラルアンプを惜しみなく7基搭載してベルギーのスピーカーメーカー、ベンチャーオーディオ(DD-Be1.5、DD-ONE、DD-6.5XT)の特徴を引き出す。

音傾向は暖色系でボーカルの楽曲では中域に厚みがあり、豊潤で聴き手に迫ってくる逞しさも感じられた。他社のスピーカーとは一線を画す音色(ベリリウムを採用)は独特の鳴り方で魅力的だ。DAPとDSPはアステル&ケルン・SP3000とヘリックス・ULTRAの秀逸コンビで電源周りも強化され、万全体制。

◆ホンダ・フィット(オーナー/藤井健二さん)by サウンドステーション アミューズ

ホンダ『フィット』のオーナー藤井さんは、もともとDIY派でカーオーディオを本格的にスタート。自作を続けながら、プロショップのアドバイスや取り付けにより納得できるHi-Fiサウンドを追い求めている。

お使いのDAPはソニー・NW-WM1ZMKでDSPはリゾルド・T-DSPMKllを新たに導入した。スピーカーはブラックス・ML3ミッドレンジ、ベンチャーオーディオ・DD-6ミッドバスにリボンツイーターを装着と異色の組合わせとなっている。これらのユニットをサウンドサスペンションの最新パワーアンプを使って精緻にドライブ。電源の強化、良質なケーブルの使用など、すべてにおいて研究と実践はとどまることはないようだ。今回のコンテストに向けて課題曲のポイントを探りながら、入念に音調整を行なったという。

◆トヨタ・プリウス(オーナー/大谷寿聡さん)by Kサウンド

50型から60型へと静粛性に優れるトヨタ『プリウス』を乗り継いでる大谷さんのシステムはこだわりのコンポーネントが満載だ。システムが出来上がったのは当日の朝で広島・Kサウンドから直接、来場となった。

まずリアラゲッジを見てびっくり。サウンドサスペンションの新パワーアンプ、MARON 120.2 AB(受注生産品)を3基とClass AB100.4を搭載。フロントスピーカーはDEER RJ llとRJ085を組み合わせた3ウェイ構成。DAPはフィーオM17でDSPはヘリックス・DSP ULTRA。双方の組みわせにより音源の情報を余すことなくシャープに引き出している。ほか機器間を結ぶ良質なアナログ/デジタルケーブル、フィルター等のアクセサリー類の選別、小物パーツ、ほか特注ボリュームを投入とパーフェクトを目指し、ご満悦の様子。今後のチューニングが楽しみだ。

◆ダイハツ・ミラ(オーナー/重森正樹さん)by M.E.I

もともとは見栄えのいいドレスアップやカスタムが好きだったというダイハツ『ミラ』のオーナー重森さん。J-POPやR&Bが大好きで『いい音で聴きたい』という思いから、本格的なシステム作りへと昇華する。

音質だけでなく、質感を厳守した取り付け工夫が施されいて、同時に使い勝手のよいところもお気に入りのようだ。選んだスピーカーはモレル・スプリーモ PICCOLOll、イレイト カーボン MM3、イレイト カーボンMW6のフロント3ウェイ構成でサブウーファーはカロッツェリア・TS-W1000RSを一発搭載。再生系ユニットはサイバーXナビ・AVIC-CL902XSとソニー・NW-WM1ZM2。DSPはアンプ内蔵型ヘリックス・P-SIX DSP ULTIMATEだ。確実な取り付けと音的確な調整により、帯域バランス、ダイナミックレンジ、定位に優れたサウンドを生み出している。

◆三菱アウトランダー(オーナー/舟木大輔さん)by ウエイブ トゥ ポート

かつて「自作からカーオーディオを始めました」と語る三菱『アウトランダー』のオーナー舟木さん。さらなる高みを目指し、鳥取・米子のウエイブ トゥ ポートさんの門を叩く。以前、使っていた国産スピーカーからブラックス・マトリックスに昇格したことでクオリティは驚くほど改善、好きなJ-POPや洋楽など通勤時、週末と楽しんでいるという。

車内の質感、機能性を損なわない取り付けが施され、システムは、ヘッドユニットにオーディオテクニカ・AT-HRP5をチョイス。音声/映像とさまざまなファイルに対応するHi-Resメディアプレーヤーだ。既存のナビ画面にアルバム/タイトルワークが投影でき、また操作性も良好。スピーカーをドライブするパワーアンプはARC オーディオとクワトロリゴを投入により、細やかな描写力、厚みのあるサウンドを得ている。

◆日産デイズ(オーナー/浜崎英樹さん) by サウンドステーション ジパング

「カロッツエリア・TS-1000RSシリーズのナチュラルな音質がお気に入り」と語る日産『デイズ』のオーナー浜崎さんは島根県から来場。

課題曲の音源を聴かせていただき、良かったと思ったのは各ユニットのつながりとエネルギーバランス、加えて定位に優れた臨場感だ。インパネの左右/空調吹き出し口を利用しミッドレンジをビルトイン。ツイーターはAピラーにセット。双方とも運転者に向けて微妙に角度をつけることで位相を整えている。搭載のDSPはヘリックスのULTRAでパワーアンプは定評のアナログ仕様のRS-A99X。総じて軽カーと思えないような自然な音の広がりと細やかな音の粒立ちと、表現力の高さは調整の証を推測。ハイレゾを含め素敵なサウンドに酔いしれることができる。人気投票/シルバーコース2位(15票)と大健闘した。

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