透明感スゴい! 『からかい上手の高木さん』も…永野芽郁が実写作品で演じた「かわいすぎるヒロイン」

(C)2024映画「からかい上手の高木さん」製作委員会 (C)山本崇一朗/小学館

中学校の教室で隣の席に座る女子・“高木さん”と、彼女に何かとからかわれる男子・“西片”。そんな中学生同士の爽やかで微笑ましい青春の日々を描いた、山本崇一朗さんの大人気漫画『からかい上手の高木さん』。先月5月31日には、その10年後を描いた実写映画『からかい上手の高木さん』が公開され、大きな話題となっている。

本作では教育実習生として10年ぶりに島に帰って西片と再会する“大人になった高木さん”を女優の永野芽郁さんが演じているが、公開前から永野さんの可愛すぎる姿に注目が集まっていた。

そこで今回は、映画『からかい上手の高木さん』にちなんで、“高木さん”にも負けない、永野さんが実写作品で演じてきた“かわいすぎるヒロイン”たちを紹介したい。

■田舎から東京に引っ越してきた女子高生『ひるなかの流星』与謝野すずめ

まずは、2017年公開の『ひるなかの流星』で永野さんが演じた与謝野すずめを紹介する。

やまもり三香さんの同名の人気漫画の実写化である本作は、田舎暮らしから一転、両親の海外転勤をきっかけに東京で暮らすことになったすずめが、転校先の担任・獅子尾五月に恋をするという、淡く切ない恋愛模様を描いた名作だ。

当初、永野さん演じるすずめは黒髪を左右で三つ編みにした“まさに田舎の子”という感じだったが、山本舞香さん演じるクラスメイトの猫田ゆゆかと友達になってからメイクやファッションを教わり、さらに三浦翔平さん演じる担任の獅子尾に恋をしたことで、見違えるようにかわいくなっていく。

とくに、すずめの誕生日でもあるクリスマス、獅子尾にネクタイをプレゼントし、お返しに水族館のチケットをもらい無邪気に喜ぶ永野さんの姿は本当にかわいらしかった。しかしそれ以降、“先生と生徒”という関係を理由に距離を置かれていく展開はなんとも切ないのだが……。

本作が、映画初主演であった永野さん。当時17歳だった彼女はプレッシャーも感じていたとのことだが、“マイペースだけど、やるって決めたら全部の熱がひとつのことに向かうすずめと自分は似ている気がする”と、キャラクターに想いを寄せ、奮起していたようだ。

そんなすずめの素敵なファーストキスで締めくくられたクライマックス。永野さんの初々しい姿も必見だ。

■巨漢高校生に恋をした『俺物語!!』大和凛子

原作・河原和音さん、作画・アルコさんのタッグで描かれた『俺物語!!』。2012年1月号から『別冊マーガレット』(集英社)で連載された本作は、その人気から2015年に実写映画化された。

少女漫画としては異例の“巨漢男子”・剛田猛男を主人公とした本作。実写版では鈴木亮平さんが役作りで30kg増量したことでも話題になった。

そんな猛男に一目惚れしてしまう純粋な女子高生のヒロイン・大和凛子を演じたのが、永野さんだ。自身のことを「うち」と呼ぶ姿もかわいく、また、手作りのお菓子やおにぎりを一生懸命作って届け、積極的に猛男にアプローチする姿は健気のひと言。

そんな凛子を演じるにあたって、どうしたら凛子のようなかわいさが出るのかをずっと考えていたという永野さん。「亮平さんのことをずっと見て、ずっと凛子ちゃんでいられるように意識していました」と、撮影時だけではなく役に没頭する様子が当時のインタビューからうかがえる。

不器用な2人が徐々に距離を詰めていき、最終的に想いがが通じ、恋人同士になっていく……少女漫画の王道ともいえる展開かもしれないが、スクリーン上の2人からは初々しさやピュアさが滲み出ており、原作ファンも納得の出来となっていた。

ちなみに、エンドロールでは槇原敬之さんの『No.1』が流れるなか、猛男と凛子の初々しいデートシーンが描かれている。さらに猛男と坂口健太郎さん演じる砂川誠の“THE 男子”といったような面白いやり取りもあるので、そちらもぜひチェックしてみてほしい。

■主人公の幼馴染で今は恋人…アクションシーンも見応えあり『帝一の國』白鳥美美子

古屋兎丸さんの大人気漫画『帝一の國』。2017年に実写化された際、永野さんは主人公・帝一の幼馴染であるお嬢様・白鳥美美子を演じた。

本作は全国屈指のエリートが集まる日本一の名門・海帝高校を舞台とし、「総理大臣になり自分の国を作る」という野望のため、菅田将暉さん演じる赤場帝一が総理大臣への近道とされる海帝高校の生徒会長の座をかけ、あの手この手と謀略を巡らす学園権力闘争コメディーだ。

永野さんが演じた美美子は、幼いころは帝一をいじめっ子からハイキックで守るようなお転婆な女の子だったが、高校生となった現在は恋人関係となっている。作中、清楚な黒髪のストレートで登場した永野さん。非常にハマり役でかわいかった。

原作漫画では、その後、帝一の最大のライバルとなる大鷹弾に美美子が心惹かれてしまう展開もあったのだが、その部分は映画ではカットされていた。実写版では、その大鷹弾を竹内涼真さんが演じていただけに、原作ファンとしてはその三角関係はぜひとも見たかったところである。

クライマックスでは、夢が断たれたと自宅の部屋に閉じこもる帝一に対し、扉を蹴破って部屋に入りビンタする美美子。「自分の国作るんじゃなかったの?」と、叱咤激励する姿がアツく、非常に印象的だった。また、帝一の邪魔をする野村周平さん演じる東郷菊馬にハイキックを繰り出すなど、アクションにも果敢に取り組む永野さんの演技も見事だった。

ちなみに公開当時、エンドロールで流れた“美美子ダンス”もかわいいと話題になった。真っ赤なギターを抱え、クリープハイプの「イト」に合わせて軽快なステップを踏む永野さんのかわいさは反則だ。

今回は、永野さんが実写作品で演じてきた“かわいすぎるヒロイン”たちを紹介してきた。いずれも原作の漫画から非常にかわいらしいキャラであったが、実写映画で彼女が演じたことでそのかわいさは倍増していたように思う。

映画『からかい上手の高木さん』で演じる永野さんの“高木さん”も非常に楽しみだ。

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