河合優実「コンプレックスを抱いていた」デビューのきっかけ語る 役作りには見上愛、青木柚が感心

俳優の河合優実さん、見上愛さん、青木柚さんが『ボクらの時代』で鼎談。

23歳の同い年で、映画やドラマで活躍中の俳優3人が、デビューのきっかけや役作りについて語りました。

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河合優実「18歳デビューにコンプレックス」

2019年、18歳でのデビュー以降、映画やドラマで活躍し、2024年の今年もドラマ出演などが話題となっている河合さん。
しかし学生時代は、お芝居ではなくダンスに夢中だったことを明かしました。

河合:
みんなで音源を探して、編集して、振り付けを付けて構成して…ステージを作るというのがすごく楽しくて。
ダンスを見せたときに同級生が笑ったり泣いたりしているということ全部が楽しかったんだと思う。

だから「お芝居しかない」とは最初、思っていなかった。
「広くエンタメの世界に入りたい」みたいな気持ちだったから「もう、事務所に入っちゃおう」と思った。

そんな河合さんの決断に見上さんと青木さんは「すごい行動力だね!」と感心。
しかし、河合さんは18歳でのデビューにコンプレックスを抱いていたといいます。

河合:
18歳で活躍している人もいるじゃない。
その人たちをテレビで見ていると、今考えると当たり前だけど、18歳で世に出ているということは、その人たちは子役からやっている。
それに最初、すごくコンプレックスを抱いていた。

事務所のオーディションとか受けるときも「スタートは遅いかもしれませんが…」みたいに、誰にも責められてもいないのに勝手に言い訳をしていた。
「でもその分、子役の人たちがお芝居を磨いていた時間、私は普通の子供として過ごしてきたので、その経験を生かせたらいいなと思います」みたいな模範解答をして、自分に言い聞かせていた。

河合優実の役作り「その人のことだけ考えていた」

現在公開中の映画『あんのこと』に主演している河合さん。
壮絶な環境で育った少女という難しい役を演じていますが、そんな河合さんの演技を見た見上さんは衝撃を受けたとことを明かしました。

見上:
映った瞬間に(私の)知っている優実じゃないからもうパニックだった…。
どういう役作りをしたら、あのような役を演じられるかを聞きたい。

河合:
いつもと違ったのが「どういう映画にしたい」とか、「どういう役の道のりをたどり」みたいなことを、あんまり考えてなかったかも。本当にその人(演じる人)だけに一点集中みたいな感じで、視野が狭い状態でやっていた。

見上:
普段は逆に(役の)道のりみたいな、全体像を考えるの?

河合:
考えるようになった。
主演だと出ている時間が長いから、自分のお芝居自体で作品がすごく動く。
それを何個か経験しているうちに、自分でも「この映画でどういうことを、どういう手段で伝えたいかな」って考えるようになった。

でも、『あんのこと』はそういうことはあまり考えなかったかも。
その人(演じる人)のことだけ考えていた。

普段、演技の話は「恥ずかしいからできない」という3人。
今回の収録だからこそ聞けた河合さんの役作りの話に、見上さん、青木さんは熱心に聞き入っていました。

(『ボクらの時代』 2024年6月9日放送より)

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