フランス映画「ショータイム!」 6月15日(土)に山口市で上映

 映画「ショータイム!」(2022年、フランス)が、6月15日(土)に山口市民会館小ホール(山口市中央2)で上映される。時間は午前10時半、午後2時、7時からの3回。「山口でなかなか上映される機会のない良質な単館系新作映画を、自分たちの手で上映・観賞する」ことを目的に活動している西京シネクラブ(大久保雅子代表)が主催する。

 

 フランス中南部のカンタル地方。ある朝、酪農家で農場主のダヴィッド(アルバン・イワノフ)は、地方裁判所へ”出頭”する。このままでは、3代続いた農場が経営危機により差し押さえられてしまうのだ。何とか2カ月の猶予を与えられたものの、途方に暮れて仲間と酒を呷るしかなかった。その帰り道、道端に明るく輝くネオンサインを見つける。「キャバレー」だった。引き寄せられるように店内に入っていくダヴィッドがそこで見たのは、ボニー(サブリナ・ウアザニ)という妖艶なダンサーが繰り広げる魅力的なパフォーマンス。彼は、空いている納屋にキャバレーを作れば農場を売らずに済むと思いつく。翌朝、ダヴィッドがボニーを訪ねると、彼女はボスとけんかしてクビになっていた。彼はすかさず彼女を「スカウト」。さらに町中を回ってパフォーマーを探し、ボニーが演出担当の鬼となり、見る見るうちにステージのパフォーマンスができていく。だが、いよいよオープンを翌日に控えた日、思いもよらない事態が起きてしまう…。

 

 人生の転機は、ほんのささいな偶然とひらめきから生まれるもの。つぶれかけている農場の納屋を改装してそこにキャバレーを作ろうと奔走し、反対する人たちを納得させ、パフォーマーを集め、争いを制して華やかなショーを演出する。そんなフランスの田舎で起きた実話をもとにしたこの作品は、笑いあり涙ありの娯楽映画。監督は、「奇跡のひと マリーとマルグリット」(2014年)などのジャン=ピエール・アメリスが務めた。

 

 チケットは、当日会場で販売。料金は、一般1800円、19歳から25歳まで1000円、18歳以下800円。電話予約(TEL083-928-2688)すれば、一般料金のみ1500円に割り引きされる。

 

 同会の大久保代表は「フランスで起きた実話を基にした作品であり、農場の過酷な現実が背景に垣間見える。とはいえ、さまざまなパフォーマーの演技が全編にちりばめられており、純粋に楽しめる。気軽に鑑賞してほしい」と呼びかけている。

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