ぬかるむ泥の感触楽しみ田植え 京都・丹波支援学校生、苗一つ一つ丁寧に

地域の休耕田を活用して田植えをする丹波支援学校の生徒たち(南丹市八木町)

 京都府南丹市八木町の丹波支援学校の生徒が、地元の休耕田を活用して米作りに挑んでいる。今月の田植えでは、ぬかるむ水田に足を取られながらも、一つずつの苗を丁寧に手植えした。

 同校近くの休耕田2アールを借り、キヌヒカリの米作りを8年前から続けている。

 中学部約50人は4日、靴下をはいて田んぼに入った。足を泥だらけにしながら、ロープに付けた目印に合わせて等間隔で苗を植えた。

 初めて田んぼに入ったという1年仲里成弥さん(12)は「泥でぬるぬるしていて植えるのは難しかった。稲が大きくなったら食べてみたい」と話した。

 生徒は観察記録をつけて、生育を見守る。10月に稲刈りし、収穫した米は給食で出したり、地域へ配ったりして感謝を伝える。

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