ルーキーのルンドクヴィストが初ポール【順位結果】2024インディカー第7戦ロード・アメリカ 予選総合

 6月8日、アメリカ・ウィスコンシン州にあるクローズドサーキットのロード・アメリカにて、2024年NTTインディカー・シリーズの第7戦『エクスペル・グランプリ・アット・ロードアメリカ』の予選が行われ、チップ・ガナッシ・レーシングのリヌス・ルンドクヴィストが自身初のポールポジションを獲得した。

 一週間前のデトロイト市街地戦では、SCを8度導入する大荒れのレースを戦った各チーム。次なる戦いの舞台は、常設ロードコースのロード・アメリカだ。

 予選前のプラクティスは金曜日がドライ、土曜日午前がウエットで実施され、迎えた予選はウエットから徐々にドライアップしていくダンプコンディションとなった。使用されたタイヤの内訳は、グループ1/2セッションとトップ12がウエット、ポールポジションを決めるファスト6はドライだ。

 レコードラインのみがドライアップした難コンディションのファスト6には、アンドレッティ・グローバルのコルトン・ハータとカイル・カークウッド、チップ・ガナッシ・レーシングのマーカス・アームストロングとルンドクヴィスト、チーム・ペンスキーのウィル・パワーとジョセフ・ニューガーデンが出走した。

 セッション開始直後にはパワーのスピンアウトによって赤旗が導入されたが、各ドライバーは約2分の残り時間内で、グリップが上がり続ける路面でのアタックを重ねる。

 周回を終えた者から順位を更新していくなか、ルンドクヴィストがアタックを終えてトップに立ったタイミングでニューガーデンがクラッシュを喫してしまい、赤旗でセッションは終了。その結果、チップ・ガナッシ・レーシングのルーキーが自身初のポールポジションを獲得した。

 初のトップ12とファスト6を走り、記念すべき初ポールポジションを得たルンドクヴィストは、「ウエットタイヤでスタートしてドライタイヤにするのは非常にトリッキーだった」とセッションを振り返る。

「ウエットタイヤでスタートしたのは僕たちだけだったと思うので、ドライへの交換タイミングが遅くなってしまった。けれど、最終的にはうまくいったので本当にうれしいよ」

「僕を支えてくれた8人のクルーに感謝している。ここ数レースは厳しい戦いだったから、こうして立ち直ることができてよかった。このような状況だからこそ、インディカーで初のポールポジションを獲得したということほど自信を取り戻す良い方法はないね!」

 ルンドクヴィストに続く2番手につけたのは、前戦デトロイトで最速となったハータ。2列目にはアームストロングとカークウッドが並ぶ結果となり、上位4グリッドをホンダエンジンユーザーが独占するかたちとなった。55周で争われる決勝レースは、現地時間9日(日)の15時35分(日本時間10日の4時35分)に開始となる予定だ。

2024年NTTインディカー・シリーズ第7戦ロード・アメリカ リヌス・ルンドクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)
2024年NTTインディカー・シリーズ第7戦ロード・アメリカ リヌス・ルンドクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)
2024年NTTインディカー・シリーズ第7戦ロード・アメリカ コルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル)
2024年NTTインディカー・シリーズ第7戦ロード・アメリカ マーカス・アームストロング(チップ・ガナッシ・レーシング)
2024年NTTインディカー・シリーズ第7戦ロード・アメリカ ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)

■2024年NTTインディカー・シリーズ第7戦ロード・アメリカ 予選総合結果

Pos. No. Driver Team Engine Time Session

1 8 L.ルンドクヴィスト チップ・ガナッシ・レーシング H 1’45.1519 Fast Six

2 26 C.ハータ アンドレッティ・グローバル・W/カーブ・アガジャニアン H 1’45.2913 Fast Six

3 11 M.アームストロング チップ・ガナッシ・レーシング H 1’45.6592 Fast Six

4 27 K.カークウッド アンドレッティ・グローバル H 1’46.4498 Fast Six

5 12 W.パワー チーム・ペンスキー C No Time Fast Six

6 2 J.ニューガーデン チーム・ペンスキー C No Time Fast Six

7 10 A.パロウ チップ・ガナッシ・レーシング H 2’00.8290 Top 12

8 3 S.マクラフラン チーム・ペンスキー C 2’00.8840 Top 12

9 7 A.ロッシ アロウ・マクラーレン C 2’00.9035 Top 12

10 9 S.ディクソン チップ・ガナッシ・レーシング H 2’01.2671 Top 12

11 5 P.オワード アロウ・マクラーレン C 2’01.5141 Top 12

12 4 K.シンプソン チップ・ガナッシ・レーシング H 2’01.6266 Top 12

13 45 C.ルンガー レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング H 2’02.3826 Group 1

14 77 R.グロージャン フンコス・ホーリンガー・レーシング C 2’01.7626 Group 2

15 28 M.エリクソン アンドレッティ・グローバル H 2’02.6460 Group 1

16 20 C.ラスムッセン エド・カーペンター・レーシング C 2’02.0944 Group 2

17 21 R.ヴィーケイ エド・カーペンター・レーシング C 2’02.7088 Group 1

18 6 T.プルシェール アロウ・マクラーレン C 2’02.1745 Group 2

19 14 S.フェルッチ A.J.フォイト・エンタープライゼス C 2’03.8144 Group 1

20 18 J.ハーベイ デイル・コイン・レーシング H 2’02.9443 Group 2

21 78 N.シーゲル フンコス・ホーリンガー・レーシング C 2’05.0248 Group 1

22 60 F.ローゼンクヴィスト メイヤー・シャンク・レーシング H 2’03.3098 Group 2

23 51 L.ギオット デイル・コイン・レーシング H 2’05.1341 Group 1

24 15 G.レイホール レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング H 2’04.8213 Group 2

25 30 P.フィッティパルディ レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング H 2’05.6079 Group 1

26 41 S.R.ロブ A.J.フォイト・エンタープライゼス C 2’04.8553 Group 2

27 66 H.カストロネベス メイヤー・シャンク・レーシング H 2’09.6837 Group 2

※リザルトは編集部集計

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