2週連続の日本人Vなるか? 古江彩佳と西郷真央は同組で首位との3打差を追う

古江彩佳が首位と3打差で最終日へ(撮影:ALBA)

<ショップライトLPGAクラシック 2日目◇8日◇シービューGCベイC(米ニュージャージー州)◇6197ヤード・パー71>

先週の「全米女子オープン」では笹生優花が優勝。渋野日向子が2位になったほか、21人が出場した日本勢はメジャー史上最多となる14人が決勝ラウンドに進んだ。その熱も冷めないなか迎えた今週の3日間大会も、日の丸がリーダーボードに目立っている。

日本勢最上位で決勝ラウンドに進んだのは、トータル7アンダー・7位タイの古江彩佳と西郷真央。単独トップに立つジェニー・シン(韓国)との差はわずかに3打と、逆転圏内につけている。

古江は1番からスタートした前半こそなかなかスコアを動かせず、「いまいち」という立ち上がりだったが、そこから尻上がり。15番のバーディで、この日のスコアをアンダーにすると、17番でも1つ伸ばした。さらに最終18番パー5では、残り236ヤードの2打目を3番ウッドで果敢にツーオン狙い。これに成功すると、13メートルのイーグルトライこそ惜しくも外れたが、きっちりと連続バーディであがった。

「パー5で狙っていける最後のホールなので、絶対にバーディを取らないと上に近づけないという気持ちだった。イーグルパットも打ててよかった」と、あすにつながる勝負ホールを制した。クセのあるポアナ芝はたとえ午前組のプレーでも、不規則な転がりで苦しめられている。「いつ跳ねるか分からないので、“でたとこ勝負”って感じです」。ここが勝負を決めるカギにもなりそうだ。

一方の西郷は「68」をマークしたものの、「ティショットがきのうに引き続きあまりよくなかった。18ホールを通じてあまり。スコアとは別で納得いかなかった」と少し不満顔。2日続けてフェアウェイキープ率50%(7/14)にとどまった点を問題視する。

その原因は、今週スイング面で試していたことが不発に終わったことが挙げられる。「いつものイメージに戻そうと思って途中から直したけど、そのクセがついていてスイングのしにくさはありました」というだけに、この改善が急務になる。“難グリーン”でチャンスにつけるにも、ティショットが第一歩。「この後、練習していけたら」と、すぐに調整に向かった。

この2人は、あすの午前11時27分に同組でスタートする。日本勢は4人が決勝にコマを進め、トータル5アンダー・27位タイの渋野日向子もトップとは5打差、トータル4アンダー・37位タイの西村優菜も6打差と、可能性を十分に残す。米ツアーで2週連続の日本人優勝という結末に期待したい。(文・間宮輝憲)

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