都心の憩いの空間に 三宮・磯上公園リニューアル 庭園や芝生広場 神戸市が整備

ヒーリングガーデンでは植栽に囲まれた園路を散策できる=神戸市中央区八幡通2

 神戸市中央区八幡通2の磯上公園が6日、リニューアルオープンした。市が進める三宮再整備事業の一環で、都心の貴重な緑の空間を生かすために機能を一新。広い庭園や芝生広場などを新設し、市民が憩える空間に生まれ変わった。(井沢泰斗)

 市公園部整備課によると、1955年に開設された同公園は長くサッカーなどの有料グラウンドとして利用されてきた。しかし、近年は周辺でオフィスやマンションが増え、施設再編で公園内に新体育館の建設も決まったことから、一般に開かれた公園として再整備することになったという。

 2022年に磯上体育館が完成し、グラウンドもポートアイランド(中央区)に移転。跡地や体育館周辺の約1ヘクタールについて、約4億円をかけて整備が行われた。

 リニューアルの目玉は約2千平方メートルの「ヒーリングガーデン」。米国在住の造園家栗栖宝一(くりすほういち)さんが監修し、日本庭園の技法を取り入れた水辺や植栽が完成した。体育館前の芝生広場(千平方メートル)は六甲山の樹木を移植して木陰を生み出し、南側の芝生広場(3千平方メートル)は簡単なボール遊びに対応した広さを確保した。

 6日には記念式典が開かれ、市や地元関係者が完成を祝った。久元喜造市長は「このまちに住んでいる方、働いている方、神戸を訪れた方に、思い思いに公園を楽しんでいただきたい」と期待を込めた。

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