福島わらじ 笹飾りの下 流し踊り 仙台で東北絆まつり開幕 9日まで

金わらじで流し踊りする福島わらじまつりの関係者=仙台市

 東北6県を代表する夏祭りが一堂に会する「東北絆まつり2024仙台」は8日、仙台市で開幕した。福島県からは福島市の「福島わらじまつり」が参加し、杜の都を彩った。最終日の9日はメインのパレードを繰り広げる。

 東日本大震災からの復興を願い、2017(平成29)年から6県持ち回りで開催している。今回から2巡目に入った。初日は開祭式を行い、6県の各祭りが紹介された。木幡浩福島市長は2019年に福島わらじまつりのおはやしが「新わらじ音頭」に一新された経緯などを説明。「前回、仙台市で披露した時との違いを楽しんでほしい」と呼びかけた。

 仙台すずめ踊り、盛岡さんさ踊り、山形花笠まつり、福島わらじまつりによる流し踊りがあり、仙台七夕まつりの笹飾りを設置したアーケードを練り歩いた。福島わらじまつり実行委員会のメンバーらは特製の金わらじを担いだ。

 踊り手として初めて参加した福島市の会社役員石川麻実さん(37)は「お客さんの笑顔を近くで見ることができてうれしかった。1カ月前から練習に励んできたかいがあった」と声を弾ませた。

 東北絆まつりは「東北六魂祭」の後継行事。仙台市は9日までの2日間に約45万人の人出を見込んでいる。メインのパレードは9日午後1時30分から、定禅寺通から東二番丁通までの全長1.1キロで行う。

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