ラーメン店主射殺、絆会幹部ら5人を送検 共謀し殺害計画、役割分担 組織的殺人の疑い

兵庫県警長田署から送検される金成行容疑者(中央)=9日午前、神戸市長田区北町3

 神戸市長田区のラーメン店で2023年4月、特定抗争指定暴力団山口組系傘下組織組長の男性店主が射殺された事件で、兵庫県警長田署捜査本部は9日午前、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)の疑いで逮捕した指定暴力団絆会幹部の金成行容疑者(55)ら5人を送検した。

 他に送検されたのは、ともに絆会系傘下組織組長の男(53)、(47)ら4人。

 5人の送検容疑は、共謀して組織的に殺害を計画し、23年4月22日午前10時50分ごろ、神戸市長田区東尻池町9のラーメン店内で、店主の余嶋学組長=当時(57)=を拳銃で撃って殺害した疑い。

 9日朝、金容疑者を乗せた車は長田署を出発。集まった報道陣がカメラを向ける中、後部座席で顔を前に向けていた。

 捜査本部によると、5人はあらかじめ役割を分担し、金容疑者が実行役とみているという。背景に組織としての意志決定などがある抗争事件とみて、金容疑者と他の4人の関係や役割について慎重に裏付けを進める。

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