ブライトン、31歳ヒュルツェラー氏が最有力監督候補か…就任ならプレミア史上最年少指揮官に

新指揮官を探しているブライトンは、ザンクト・パウリを率いるファビアン・ヒュルツェラー監督の招へいに動いているようだ。8日、イギリスメディア『BBC』や同『スカイスポーツ』などが伝えている。

ブライトンでは2022年9月からロベルト・デ・ゼルビ前監督が指揮を執り、昨シーズンは6位でシーズンを終えてクラブ史上初の欧州大会出場権獲得を果たした。2年目の今季はヨーロッパリーグ(EL)との“二足の草鞋”を履くなかで主力にケガ人が続出。初のELでの戦いはグループステージを突破したものの、ベスト16で敗退したほか、プレミアリーグでは最終的に12勝12分け14敗の勝ち点「48」で11位に終わり、今季限りで退任することが決定した。

後任探しに動いているブライトンは、これまでプレミアリーグ昇格に導いたイプスウィッチ・タウンのキーラン・マッケンナ監督やかつてブライトンを率いたグレアム・ポッター氏らが候補に挙げられてきたが、依然として新指揮官は決まっていない。

そんななか、今回の報道によると、ブライトンは今季ブンデスリーガ2部で優勝を果たし、13年ぶりのブンデスリーガ昇格へと導いたザンクト・パウリを率いているヒュルツェラー監督を最有力候補に絞ったという。クラブ間ではまだ合意には至っていないものの、すでに同監督の労働許可証も確保している模様で、今後の動向には注目が集まっている。

現在31歳のヒュルツェラー監督はバイエルンの下部組織出身だったものの、トップチームには昇格できず、ホッフェンハイムのセカンドチームや1860ミュンヘンなどでのプレーを経験。若くから指導者キャリアを歩み始め、2016年7月からはピピンスリートで選手兼監督を務めたほか、2018年7月からドイツ代表の世代別のアシスタントコーチを歴任した。2020年8月にザンクト・パウリのアシスタントコーチに就任すると、暫定監督を経て、2022年12月から正式に監督を務めていた。

なお、仮にブライトン就任が決定した場合、ヒュルツェラー監督は1992年に設立されたプレミアリーグ史上最年少指揮官となるようだが、果たしてブライトンは同監督を招へいすることができるのだろうか。

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