泉房穂氏が壮絶な過去を明かす 母から「お前が2人ぶん取って生まれてきたから弟は歩かれへん」

泉房穂氏

前明石市長で弁護士の泉房穂氏(60)が9日「X」(旧ツイッター)を更新。自
身の壮絶な過去をつづった。

泉氏が4歳の時に脳性小児マヒの障害がある弟が生まれた。2歳の弟の障害者手帳
に「一生起立不能」と書かれた。母親は悲嘆し、無理心中をはかったが命を取りとめ
た。足が早くて勉強ができた泉氏に対し、母親は「お前が2人ぶん取って生まれたき
たから弟は歩かれへんのや」と言われショックを受けたという。

その後、弟は器具をつけた歩けるようになったが、当時の明石市の地元小学校は「ほ
かの児童に迷惑がかかるから遠くの学校に通へ」と通達したきた。その後、両親の訴
えで地元の小学校に入学できたが、この時の思いから「明石を優しい街に変えてや
る」と決意したという。

泉氏はこの経緯を報じた「女性自身」の記事を引用して「『お前がおるから死なれ
へんかった、お前のせいや』と怒られ、『お前が2人ぶん取って生まれてきたから弟
は歩かれへんのや、半分返せ』と迫られた。オカンにそう言われ、本気で返そうと
思った」と当時を振り振り返った。

その上で「自分の能力は自分のためだけに使うものではないと、今もそう思ってい
る…」と人のために…という自身の覚悟をつづっている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社