「まさかこんなに早く不調から復活を…」 3年ぶりV大里桃子が感無量スピーチ「本当に夢みたい」

宮里藍サントリーレディスで優勝した大里桃子【写真:Getty Images】

宮里藍サントリーレディス

女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディス最終日が9日、兵庫・六甲国際GC(6526ヤード、パー72)で行われ、1打差の2位で出た25歳・大里桃子(伊藤園)が通算12アンダーで逆転勝ちした。6バーディー、1ボギーの67で回り、3年1か月ぶりのツアー通算3勝目。黄金世代の一人が復活を遂げた。上位2人は8月の海外メジャー・全英女子オープン出場権を獲得。単独首位で出た内田ことこ(加賀電子)は初優勝に届かなかった。

大里は前半3番でボギーを叩いたが、直後の4番でバーディー。6、7番でも1つずつ伸ばし、優勝争いでくらいついた。15番もバーディー。単独首位で後半を戦い抜き、16番では10メートル近い下りのロングパットをねじ込み、連続バーディーだ。大歓声の中、右手で小さくガッツポーズを取った。

先にホールアウトした山下美夢有とは1打差。大里は最終18番第2打をピン手前2メートル弱につける好ショットを披露した。ウィニングパットを沈めてバーディー締め。キャディーとハグを交わし、涙を流した。

表彰式では水色の優勝ブレザーを着用し、優勝スピーチで関係各所に感謝。「この1週間、たくさんの応援をしてくださったファンの皆様、私に関わってくれた皆様、今週キャディーをしてくださった島中(大輔)さん、本当に心強くて、ずっと笑わせてくれて、リラックスしてラウンドできました」と振り返り、感無量の面持ちで続けた。

「3年ぶりに優勝できて本当に夢みたい。まさかこんなに早く去年の不調から復活できて自分でも凄くビックリしています。でも、この優勝で凄く自信を取り戻すことができました。また4勝目、5勝目できるように今後ともよろしくお願いいたします」

渋野日向子らと同じ1998年度生まれの黄金世代。2018年8月にツアー初優勝した。その後はパットにイップスを抱えていることを告白。苦悩を乗り越え、21年5月に2勝目を挙げた。昨季はメルセデス・ランク86位でシード権を喪失。今季は最終予選会5位の権利で出場を続け、2週前に8位に入るなど復調していた。

THE ANSWER編集部

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