沖縄の「ちむぐくる」未来へ 川崎沖縄県人会が創立100周年、記念式典を開催 

川崎県人会創立100周年に当たり、あいさつする金城宏淳会長=9日、神奈川県川崎市の川崎市産業振興会館

 【神奈川】川崎沖縄県人会(金城宏淳会長)の創立100周年記念式典が9日、神奈川県川崎市の川崎市産業振興会館で開かれ、会員ら約200人が参加し、節目を祝うとともに次の100年へ向け飛躍を誓った。

 式典で金城会長は1世紀にわたる足跡を振り返り「『ちむぐくるあわち、未来へ』を合言葉に次の10年、50年、100年を見据え歩んでいきたい」と語った。

 福田紀彦川崎市長、姉妹都市の那覇市から知念覚市長らが登壇して祝辞を述べ、川崎県人会のさらなる発展を願った。

 式典に続く交流会では、神奈川県と川崎市の無形文化財に指定される「沖縄民俗芸能」をはじめ、川崎沖縄芸能研究会会員らが多彩な演目を披露した。

 1919年、川崎の富士瓦斯紡績などに沖縄出身の多数の工員が就職。1923年9月の関東大震災で県関係の被災者が互いに助け合おうと組織化されたのが母体となり、1924年に県人会が発足した。

© 株式会社琉球新報社