釣り船転覆で男性1人死亡 茨城・那珂川河口【まとめ】

救急車(資料写真)

9日午後0時33分ごろ、茨城県ひたちなか市の那珂川河口付近で、釣り船に乗っていた男性から「転覆して船内から出られない」と118番通報があった。茨城海上保安部の巡視船などが出動し、乗っていた3人のうち、水戸市の60代男性が搬送先の病院で死亡が確認された。2人は消防ヘリで救助されたり、自力で岸に上がったりして、いずれも軽傷とみられる。茨城海保が事故原因を調べている。

茨城海保と消防によると、船は小型のプレジャーボートとみられ、重量2.4トン、長さ6.45メートル。事故当時、天候は曇りで、現場海域では約4~5メートルの風が吹いていた。視界は良好だった。

同海保によると、那珂川河口は、川の流れと沖合からの波がぶつかってできる「三角波」が発生するため、普段から不規則で高い波が立ちやすく、水難事故が多発するエリア。

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