ソフトバンク近藤健介が通算打率で11位 ON超えも「お二人はもっともっと打席に立っている」

8回無死、内野安打を放つ近藤(撮影・冨永豊)

◆日本生命セ・パ交流戦 DeNA8―5ソフトバンク(9日、横浜)

ソフトバンクの近藤健介が通算打率3割8厘で歴代11位にランクインした。ランキングの規定となる4000打数に9日の試合で到達した。「ファイターズ時代もそうですし、いろんな人に支えてもらった。これからもっといっぱい打席に立ち、ヒットもどんどん積み重ねていけたら」と感謝と抱負を口にした。

近藤は1打席目に四球。4回無死の第2打席は中飛に倒れ、通算4000打数に到達した。6回の第3打席は二ゴロで、8回に遊撃への内野安打で出塁。この日は3打数1安打で、通算1213試合の出場で4002打数1234安打、86本塁打、565打点となった。

歴代最高はリー(ロッテ)の3割2分。ソフトバンクでは柳田悠岐が3割1分2厘で7位にランクインしている。球界を代表するONこと長嶋茂雄(巨人)が3割5厘で14位、王貞治球団会長は3割1分1厘で24位。近藤は両者を上回る位置につけたが「お二人はもっともっと打席に立っている。これから技術的にも体力的にも落ちていくところで、粘りながらずっとやっていきたい」と2倍以上の打数を記録し、晩年まで活躍し続けた偉大な2人に敬意を示した。

プロ13年目の近藤は横浜高から2012年にドラフト4位で日本ハムに入団。FA移籍し、昨季からソフトバンクでプレーしている。今季は12球団トップの打率3割4分5厘をマークし、自身初の首位打者へ快走中。それでも「今はそこまで打率も気にしていない」と明かし「良いときばかりじゃないので、凡打の中でもチームに貢献できると意識している。ギー(柳田)さんが抜けた分、点数もそんなに入らないと思うので、1、2点取れるところを取るというのが大事」とチーム打撃を強調した。

© 株式会社西日本新聞社