17歳エンドリッキの進化は続く! “王様”に次ぐ史上2番目の若さでブラジル代表通算3点目

ブラジル代表FWエンドリッキ(パルメイラス)が、同国代表チームにおいて、“王様”に次ぐ史上2番目の若さで3ゴール目を記録した。

ブラジル代表は現地時間8日、国際親善試合でメキシコ代表と対戦。試合は立ち上がりの5分、中央をドリブルで破ったMFアンドレアス・ペレイラ(フルアム/イングランド)が右足で冷静なフィニッシュを沈め、ブラジル代表が先手を取る。1点リードで折り返した後半の54分には、ボックス右を縦に破ったDFヤン・コウト(ジローナ/スペイン)の折り返しをFWガブリエル・マルティネッリ(アーセナル/イングランド)が押し込んで追加点を挙げる。

だが、メキシコ代表もここから反撃へ。73分に右サイドからの折り返しからFWフリアン・キニョネス(クラブ・アメリカ)が決めて1点差に詰め寄ると、後半アディショナルタイムにはコーナーキックのこぼれ球をFWギジェルモ・マルティネス(UNAMプーマス)が押し込み、土壇場で試合を振り出しに戻した。

このまま2-2で試合終了かと思われたが、直後の90+6分に“神童”が魅せる。敵陣左サイドからカットインしたFWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード/スペイン)が右足でクロスボールを入れると、ボックス中央でフリーになって待っていたのはエンドリッキ。狙い澄ましたヘディングシュートを叩き込んだ。このゴールが決勝弾となり、ブラジル代表はメキシコ代表に3-2で勝利。コパ・アメリカ2024の初陣まで残り2週間と少しとなったなか、弾みをつける白星を掴んだ。

このゴールにより、エンドリッキはブラジル代表で3試合連続ゴールを記録。昨年11月に行われたFIFAワールドカップ26南米予選のコロンビア代表戦(●1-2)で“セレソン”デビューを飾ると、続くアルゼンチン代表戦(●0-1)でも途中出場。今年に入ると、3月に行われたイングランド代表との国際親善試合(○1-0)で、ヴィニシウスの放ったシュートのこぼれ球に詰め、決勝ゴールをゲット。続くスペイン代表戦(△3-3)でも、後半頭にコーナーキックのこぼれ球を左足ボレーで沈め、2試合連続ゴールを挙げていた。

イングランド代表戦、スペイン代表戦に続き、これで国際Aマッチ3試合連続ゴールを挙げたエンドリッキ。イギリスメディア『BBC』によると、エンドリッキは長い歴史を誇るブラジル代表において、史上2番目の若さで3ゴールを挙げた選手になったようだ。メキシコ代表戦の時点で17歳10カ月18日だったエンドリッキを上回る若さで3戦連発を記録した選手は、“サッカーの王様”ことペレ氏のみだという。

今年夏にはレアル・マドリード加入が内定しており、クラブレベルでもさらなる輝きを放つことが期待されるエンドリッキ。今夏開催のコパ・アメリカ2024で、母国にトロフィーをもたらしてから、スペインでの挑戦をスタートさせることはできるだろうか。

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