偉大な父がW杯優勝を成し遂げた“26歳”…2部エイバルで奮闘のルカ・ジダンにとうとう大きな栄光か

ルカ・ジダン「サッカーの世界で、僕はルカとして見られたい」[写真:Getty Images]

あまりに偉大なフットボーラーを父に持つフランス人GKルカ・ジダン(26)。ある種の呪縛を乗り越え、とうとう大きな栄光か。スペイン『Relevo』がレポートする。

サッカー史上最も偉大なフットボーラーの1人であるジネディーヌ・ジダン氏。フランス代表としてW杯とユーロを制し、クラブキャリアでもCL制覇を2度…そんな男が監督としてCL3連覇という大偉業までやってのけてしまった。

氏を父に持つのは、ルカ・ジダン。

父がレアル・マドリーでの現役時代から自身も下部組織入りし、父の指揮するトップチームでデビューも。ただ、レンタル先のスペイン2部ラシンで正GKとして3部降格を経験、マドリー退団で移籍したラージョでは定位置を掴めず。

そんなこんなで22-23シーズンに辿り着いたのが、現所属の2部エイバル。

1年目から正GKとなったルカは今季、スペイン2部全試合出場でチームは3位。現在ラ・リーガ昇格プレーオフ準決勝・オビエド戦を戦っており、敵地1stレグは0-0ドロー…『Relevo』いわく、ルカの再三にわたるセーブがなければ「エイバルは終わっていた」という。

ルカは試合後、「粘り強くドローをもぎ取った。無失点で終わらせれたし、ホームで勝つ。僕たちならいける」と2ndレグへ闘志。

ルカ・ジダン26歳。偉大な父を持つ故に、幼少期からその名前を知られた男だが、父がフランスに初のW杯優勝をもたらし、名声を揺るがぬものとしたのも26歳。1998年生まれの守護神はエイバルに歓喜をもたらせるか。

「この姓がフットボーラーとしてポジティブだった瞬間は、ハッキリ言って一度もない。サッカーの世界で、僕はルカとして見られたい」

© 株式会社シーソーゲーム